「巨人の星」の飛雄馬、「機動戦士ガンダム」のアムロなど、数多くの当たり役を持つ声優・古谷徹(ふるやとおる、63)が、アニメデビュー50周年を迎えた。23日に記念CDとファンブックを発売し、24日からは47都道府県すべてを回るサイン会を始める。無料・無条件でファンの希望の私物にサインするといい、「応援してくれてありがとう、と一人ひとりに直接感謝を伝えたい」と話す。

 子役として芸能活動を始めた古谷は、13歳になる1966年、テレビアニメ「海賊王子」の主役に起用された。「口パクに全く合わなくて、初めて仕事の厳しさを知った」という。

 14歳から3年半演じた飛雄馬は、演技を深める難しさと同時に大ヒットによる達成感も味わったが、「熱血ヒーロー」のイメージが固定されてしまった。しかし、25歳で「この役を演じ切れれば脱皮できる、本当のプロとしてやっていける」と思わせる主人公にめぐりあう。それがアムロだった。

 「戦闘ものなのに、ナイーブで戦いたくない主人公なんてそれまでなかった。出撃する時の『アムロ、行きまーす!』は、初めは自分を奮い立たせるために叫んでいたのが、自信がつくにつれ少しずつ落ち着いた言い方になっていく。そんな変化を声に込めた」

 その後の「ドラゴンボール」シ…

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