こちらに連絡が集中したのには別の理由もある。熊本に直接の連絡を入れると災害救助の迷惑になる可能性があるため、できるだけ近くの、かつ当事者ではない場所から情報を取ろうとしたのだ。私も熊本への直接の連絡は控えた。現地の情報が欲しいと思っていたら、鳥栖市の同志のある市議は陸路ですでに熊本に入っていた。物資の面では、自衛隊も出ているし私たちが首をつっこむ話ではないな、と知った。各地においては、心の準備で静観した議員も多数いると思う。

 上野照弘(てるひろ)北九州市議だが、私とタメである。現役の漁師でもあり、熱い男。私と同じく「やりすぎる」場合もあり、ネットでは批判の対象となる場合もある。似た境遇ということもあり、ファーストネームで呼び合う、または「兄弟!」と呼ぶ仲だ。彼がこういう投稿をしてくれたことは、本当に心強いし、これぞ地方議員の在るべき姿だと思った。

保守に求めること


 「朝鮮人が井戸に毒」などと大騒ぎする前に、他になすべきことはないのか。恐らく徹夜で編成された北九州市の応援隊、その出発を伝える上野くんの投稿。拡散すべきはこちらではないか? イイネは130ほど、シェアはたったの8件。実力をもって助けに行くという「安心を伝えるための動き」は拡散されず、謎のデマに乗ってどうするのか。私は保守の議員かも知れないが、常にネットの保守と同じ動きをするわけではない。最前線の地べたをはいずりまわってきたんだ、同志は皆そうだ。地方議員、ナメんな! と言いたい。皆様は、私たちが守ります!と胸を張っていいたい。

 保守に求めることは、そしてSNSの在り方について思うことは、「もうちょっと、しっかりできんのか」という話だ。弾は目の前にあるではないか、自治体は動いている、同志の上野は動いた、これを拡散することで「誰かの安心」につなげたいとは思わないのか? これこそが本当の保守がなすべき動きだと私は考える。

 そうだな、と思って頂けた方は、少し遅いかもしれないけれども以下の投稿をシェアしてください。なすべきことは、これだと思います。
(FB:上野照弘 https://www.facebook.com/teruhiro.ueno/posts/1055396797869057?pnref=story )