2016年09月13日

とんかつの名店

/とんかつ丸五@秋葉原にてロースかつ定食(ご飯、赤だし、お新香付き)/肉の佐藤小田急にて大信州 秋の純吟/

 今朝は雨が降っているので電車が遅れ、駅からちょっと歩くお蕎麦屋に行くのも躊躇してしまい、あさからどんよりとしてしまう。
 今日、一日のスケジュールを考えると、ここで何か食べておかないと一日持たない、かも知れない。
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 雨の中を「こんな天気なら並んでいないだろう」と向かったとんかつ丸五@秋葉原、ずっと来てみたかったです。
 人気ラーメン屋の行列が話題になることがありますが、人気とんかつ屋の行列も負けず劣らず、有名店だけでも食べ歩こうと思っても中々思うに任せられません。
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 昭和42年創業、水道橋の有名とんかつ店で修行されてからの独立、店先のお品書きは何度書き換えられたのだろうか。
 一見、値段が高く思えますが、この値段には「お店を長く続けるための先行投資費」が含まれています。

 先行投資とは、キャベツすら切ることを許されずに下げ膳のみを黙々とこなす若者への給料だったり、一人や二人休んでも何食わぬ顔をして営業する店員数だったり、いつの日か改装するための積み立てだったり。
 いつでも美味しいトンカツを、に加えてく、いつまでも美味しいトンカツを提供するための思いを、しっかりと感じつつ店内へ。

 一階はカウンター6席(二階はテーブルが5卓ほど)が満席、誰も座っていない窓側の待ち合い席を確認しながら傘を仕舞って傘立てへ立てかけようとすると「お預かりします」と店員さんの手が延びてきました。
 ホテルのクロークのように預かって下さるとは、当たり前に思えて、どこのお店でもやってくれるわけではありません。
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 そうこうしているうちにカウンター席が空き、席に付いて改めてメニューを見て注文します。
 特ヒレカツ、特ロースかつ、それぞれ定食、カツのソテー、生姜焼き、串かつ、盛り合わせ、エビフライ、松坂牛スタミナ焼き、と豚肉だけじゃないんだ。

 夜はお酒も飲めるようですが、まあ、満席外待ちのとんかつ屋で酒を片手にトンカツをつまむ、とは私にはとてもできません。
 ヒレもロースも両方食べるし、いつかは特も食べてみたい、串かつってどんなの料理なんだろう。

 一杯目のジャスミンティは程々の熱さ、半分ほど飲むと「お注ぎしますね」と注ぎ足されたジャスミンティはかなりの熱さ、ごく当たり前の「三杯の茶」ですね。
 出来上がりを待っていると、隣に座っていた端から2番目(カウンター6席ですから5番か2番)のお客さんに向けて、店員さんが「6卓さん(の料理が、出来上がりました)」と復唱されています。

 4番卓を抜いているのだ。
 料理店の席番だけでなく、旅館の部屋番号、電車の席番なども昔は使われなかった「4」、今では抜くと返って紛らわしいのですが、それでも「ほら、ケンジ。おじいちゃんの大好きなとんかつ屋さんは、4番の席が無いんだよ。何故だか分かるかな」と孫と楽しそうに会話しながらトンカツの出来上がりを待つ風景を、とても大切にしているのでしょう。

 卓上には浅漬けのらっきょうと梅干が用意されていて、他には岩塩、醤油、辛子、ソース。
 そもそも美味しいトンカツに何故梅干とかが必要なのか、私には分かりません。
 丸五に何度か通ううちに、いつか気がつくかも知れないし、最後まで気が付かないかも知れません。
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 15分ほどしてロースかつ定食(ご飯、赤だし、お新香付き)1850円
 調味料をソースにしようか岩塩にしようか悩みつつソースにして、容器に差し込まれているスプーンでソースをすくい上げて、(お皿にもっていくまでの間にソースが垂れないように)少しスプーンを止めましたが、一瞬にして垂れが切れる粘度、素晴らしい。

 とんかつ屋には滅多に行かないけれども、たまに見聞きするブランド豚を使ったり、最新の調理法を駆使したりするわけではなく、唯一無比の目利きで選別した豚肉と、大切に継承されている修行先で教わった調理方法で料理を出されていると思いますが、これがまた旨い。
 高すぎない油温で丁寧に揚げられ、食べた感を大切にしていると思われる肉の厚みと適度な食感、これが丸五のとんかつなんだな。
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 パン粉はあくまでも衣、ソースは自己主張するかしないかギリギリの味わい、一年中同じ味なのか、季節によって変えて(変わって)いるのか。
 自分が思うに、丸五にトンカツを食べに来るお客さんは、史上最高のトンカツを食べに来るわけではなく、丸五のトンカツを食べに来るのでしょう。
 10年ぶり、20年ぶりに来店する(された、するだろう)お客さんのことを考えて料理をもてなしているのでしょう。

 どこにも何も書かれていませんが、千切りキャベツやご飯はお代わりができるようです(お代わりは如何ですか、と勧められているお客さんがいました)。
 それが有料なのか無料なのか分からないけど、有料だからと「なんだお金を取るのか」とがっかりする人はいないでしょう。
 美味しいとんかつをご馳走様でした。
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 仕事が終わる頃になって「久しぶりに顔が見たいな」と連絡し、現地着の時間を連携しながら向かったのは、肉の佐藤小田急
 藤沢、小田急相模原、本厚木と展開されていますが、詳しいことは知りません。
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 友達の方がお店に近いので、いつも待たせてしまっているけど、先にお店に行って「待ち合わせなんだ」と馴染みの店員さんに言いたいのかなと思っていて(違うかも知れないけど)、まあ、そんな感じで。
 ビールで乾杯して「最近、ツイッターやってねーじゃねーか」みたいな自分のことは棚に上げての会話、他愛のない会話。
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 今日は鯨料理が用意されていて、鯨刺し、鯨ユッケ、いずれも680円です。
 鯨料理にはあまり接しませんが、ここまで日本酒向けの味付けとは知りませんでした。
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 この店に日本酒があるのは用意されているのは知っていますが、ピンとくる銘柄がありませんでした。
 ブラックボードにも書いてあるよと、見てみるといくつか書かれていて、今日は大信州 秋の純吟にしました。
 想像していた以上に辛口すっきりな味わい、これは一杯では済まない、、、三杯からは覚えてませんけど。
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 もつ焼きやに来たら持つを食べないと、とレバーとかシロとかあれこれと食べて。
 なんか最近、町田のメンマやに行ったらしい、俺なんて五回連続で振られているのに、いいなぁ、と盛り上がったりして。
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 私的には、もう日本酒を飲んでご満喫なのですが、もう少し食べたいということで白レバだったかなんか頼んで。
 一方的に話すのも悪いし、一方的に聞くのも辛いし、話し上手で聞き上手がとても助かる友達。
 また、飲みましょう。
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posted by ふらわ at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
>一見、値段が高く思えますが、この値段には「お店を長く続けるための先行投資費」が含まれています。

従業員の給与を価格に反映させるのが、どうして先行投資になるのか教えて頂けませんか。
Posted by 久美子 at 2016年09月17日 11:55
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