アスベストによる健康被害に苦しんでいる人や家族などを対象に、面談や電話で相談に応じる無料相談会が岐阜県羽島市で開かれました。
相談会はアスベストの患者や家族を支援している団体が開き、羽島市の会場では４人の専門の相談員が電話と面談で被害に悩んでいる人からの相談に応じていました。
このうち、昭和３０年代に工場でアスベストを扱う作業に従事していた羽島市内の７７歳の男性は、胸がときどき痛むということで、相談員からまず、医療機関で粉じんによる肺への影響の検査を受けるようアドバイスされていました。
男性は「このような相談会を地元で開いてくれてとてもありがたいです」と話していました。
相談会を開いた「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」東海支部の成田博厚さんは「この地域にも救済されていない被害者が、まだ、多くいると思います。最近、せきが増えたなどちょっとした不安を抱えている方も積極的に相談してほしい」と話していました。
電話での相談は１７日以降も午前１０時から午後６時まで受け付けます。番号は（０７０）５２５１ー９８４０です。