蹴球探訪
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【大リーグ】ヤンキースの田中、7イニング1失点で防御率ア・リーグトップ 見えたCY賞2016年9月17日 紙面から
◇レッドソックス7−5ヤンキース大リーグは15日、各地で10試合を行い、ヤンキースの田中将大投手(27)は敵地ボストンでレッドソックス戦に先発。古巣・楽天時代を含め、プロ10年目で初の奪三振ゼロながら7イニングを4安打1失点と好投し、防御率2・97はリーグトップに浮上した。勝敗はつかなかった。レ軍の田沢純一投手(30)は、日本投手で史上5人目のメジャー300試合登板を達成。1イニングを1安打無失点、3奪三振に抑えた。試合はレ軍が2−5の9回に一挙5点、逆転サヨナラ勝利を収めた。 日本投手がいまだ手にしたことがないサイ・ヤング(CY)賞が見えてきた。田中は宝刀スプリットとスライダーが思うように変化しなかった分、球を丁寧に低めに集めた。その結果、楽天時代も含め、日米通算249試合目で奪三振は初めてのゼロ。それでも7イニングを犠飛による1失点のみに抑え、エースの役割を果たした。 「三振は取れなかったが、ゴロアウトを多く(21個中15個)取れたので“けが”の少ない投球だった。我慢しながら1点で切り抜けられたのは大きかった」。時事電などによれば、田中は納得の表情で語った。 CY賞で最重視される2項目の成績が光っている。防御率2・97は、ホワイトソックスの左腕セール(同3・03)を抜くリーグトップに浮上し、WHIP(投球イニング当たりの被安打+与四球数)1・06も同5位。15日の米スポーツサイトのSBネーションは「最強打線を相手に、サイ・ヤング賞投票で票を得るにふさわしい輝く宝石のような投球だった」と激賞した。 心残りは、勝利に結び付かなかったことだ。5−2の9回に守護神ベタンセスが3安打、2四死球と崩壊し、最後はH・ラミレスに逆転サヨナラ3ランを献上。田中がともに2014年のメジャー自己ベストを更新するはずだった7連勝と14勝目が、一瞬で雲散霧消した。 「試合は残っているし、切り替えてやっていくしかない。変わらずにやっていくだけ」と田中。シーズン残り16試合で、ポストシーズン(PS)進出への最後の椅子であるワイルドカード2位に3ゲーム差。あと3試合と目される登板試合で背番号19のエースが勝つことが、10月PSへの必須条件だ。 PR情報
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