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【プロ野球】

内海粘投9勝目! CS2位死守だ

2016年9月17日 紙面から

巨人−ヤクルト 粘りの投球で8イニング2失点。9勝目を挙げた内海=東京ドームで(武藤健一撮影)

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◇巨人6−4ヤクルト

 巨人は0−2の1回に坂本の適時打と村田の3ランで逆転。2回に小林誠のソロ、5回に村田の適時打でリードを広げた。内海は走者を出しても粘り、8イニング2失点で9勝目。ヤクルトは山田が4試合連続無安打に抑え込まれた。

     ◇

 2位確保に近づく1勝だ。ハイタッチを交わす巨人ナインに安堵(あんど)が広がる。試練の11連戦。連敗を止め、チームに一息つかせる白星を運んだのは、8イニング2失点で9勝目を挙げた先発内海の粘投だった。

 1回に2点を失い、9安打を浴び、それでも耐えた。「11連戦とは言っても、先発投手は1度か2度しか投げない。長いイニングを、と思っていた」。名古屋と広島で敗れ、この日午前に帰京。経験豊富な左腕は疲労の色濃い野手陣と救援陣に休息を与えた。

 白星を吸い寄せる『引力』がある。11年と12年には最多勝を手にした。不調で出遅れた今季は防御率が4点台でも、防御率1・90の菅野と同じ9勝6敗。3年ぶりの2桁勝利に王手をかけ、「ここまで来たら、何が何でも10勝したい」と力を込めた。

 3位のDeNAとの差を5に広げ、2位死守を目指す意味でも大きな1勝。その先にはCSもある。菅野、マイコラス、田口の3枚だけでは足りない。ファイナルステージまで想定すれば、『勝ち方』を知る左腕の存在は欠かせない。

 東京ドームでは今季10戦10勝のヤクルトから確実に白星を拾った高橋監督は「まずは2位(の確保)。1戦1戦、しっかり戦っていくだけ」と表情を緩めることはない。優勝を逃しても、日本一の道は残っている。総決算の秋は始まったばかりだ。 (井上学)

 

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