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運転手十数人も? 東京営業所で横行

警視庁による家宅捜索が行われた佐川急便東京営業所=東京都江東区で2016年9月16日午前9時46分、山本晋撮影

 宅配大手「佐川急便」東京営業所(東京都江東区)の男性運転手が勤務中の駐車違反を隠すために知人を身代わりに警察署に出頭させたとされる事件で、同営業所の他の運転手十数人が同様の不正をしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は営業所内で不正が横行していた可能性があるとみて実態の解明を進める。

 捜査関係者などによると、今年5月、同営業所の男性運転手が勤務中、都内の路上の普通乗用車用のパーキングエリアにトラックを止めて摘発された。運転手は知人に身代わりに警察署に出頭するよう依頼。この知人がさらに知人に頼むなど複数の人物を介し、運転手とは別の男性が出頭した。

 その後、警視庁本部の担当部署が出頭した男性について調べたところ、普通免許しか持っておらず、駐車違反をしたトラックを運転するために必要な中型免許を持っていないことが判明。同庁の事情聴取に対し、男性は身代わりに出頭したことを認めた。

 運転手も警視庁の任意の調べに「男性に(報酬の)金銭を支払った」と不正を認め、勤務や人事評定に悪影響が出ることを避けたかったという趣旨の話をしているという。

 警視庁は同営業所の他の運転手が同様の不正をしていないか駐車違反記録を調べた。その結果、2013年以降、十数人の運転手について知人や家族が身代わりに出頭したことが疑われるケースが見つかったという。

 警視庁は16日、同営業所など数カ所を道交法違反や犯人隠避教唆容疑などで家宅捜索。身代わり出頭が横行していた可能性もあるとみて押収した資料を詳しく分析する。【斎川瞳】

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