神回だったろくでなし子裁判 証人尋問の巻
「第6回公判ではろくでなし子の証人として上智大の林道郎教授が出廷。ろくでなし子作品の「芸術性」を証言するのは荷が重そう…と思ったらスラスラとよどみなく証言してくれて、まるで一休さんのよう。盛り下がりっぱなしだった裁判がやっと盛り上がってきたゾ~!
第8回 やっと盛り上がってきたゾ~! ろくでなし子裁判証人尋問
iRONNA読者のみんな、まんにちは!まんこの妖精・まんこちゃんだヨ!
2015年11月20日は、ろくでなし子さんのまんこアート裁判第六回公判日♪
前回までは、まんこ作品よりよっぽどワイセツなアダルトグッズが世の中で売られていることを示すためのオナホール商品の証拠提示を棄却されたり、ろくでなし子さんの押収されたまんこ作品を「起訴された3点じゃないものは取り調べる必要はない」とか言われたり、盛り下がりっぱなし。
だけど今回は、大学のエライ先生が証人として法廷に来てくれたの! やっと盛り上がってきたゾ~!
ろくでなし子の「証人」・林道郎先生は、上智大学の国際教養学部の学部長。国内や海外の美術史を専門に教えている先生だヨ!
林先生は、「ろくでなし子さんの作品はワイセツではなく芸術である」という証言をするために来てくれたんだけど、
ろくでなし子作品の「芸術性」を証言しなくちゃいけないのはちょっとかなり荷が重そう(;´∀`)
まずは、弁護団の藤元達弥先生から林先生への尋問でスタート♪
藤元先生「ろくでなし子さんの3Dデータをプリントしたものを見て、どう思われましたか?」
林先生(以下林)「女性器であるとは思えませんでした。地形図や標本のようでしたね。非常にニュートラルな印象。」
林先生によれば、まんこをかたどった美術作品は世界に無数に存在してるんだって。たとえば、実際に人が中に入れるまんこの巨大なオブジェを作った、ニキ・ド・サンファル。神話や歴史上に登場する女神や女傑たちのまんこをイメージしたお皿を並べてパーティ会場にした、ジュディ・シカゴの「ディナーパーティ」という作品などなど…。(この作品は、NYのブルックリン美術館に常設されてるんだヨ!)

さすがは天下の上智大学 学部長!弁護団からの尋問への回答が、まるで美術大学の授業のようで、みんなでじっと聞き入ってしまったヨ!
さて、弁護団の尋問のあとは検事からの尋問。いつもキリッとしている検事のおじさんが、林先生の前では初々しい学生さんのように、
「とんちんかんな質問をしてしまうかもしれませんが、よろしいでしょうか?」と、なんだかキョドッてて、かわいかったヨ。
検事がいろいろ林先生に質問を尋ねても、林先生はスラスラとよどみなくろくでなし子側の証言をしてくれて、まるで一休さんのよう。
裁判官が、「あなたにとって、芸術とはなんですか?」ってザックリすぎる質問にも、
林「それを説明すると、一冊の本が書けてしまいますねぇ。」
林先生、とんちがきいてる~~!
さらに、別の裁判官の「証人はあらゆる表現に法規則はいらないとお考えですか?」という質問に、
林「実在する被害者のいる表現は、もちろん規制すべきです。その点、ろくでなし子さんの作品には注意深く配慮がなされています。」
法廷の裁判官も弁護団も傍聴席も、みんな林先生の言葉に「う~む」とうなった瞬間だったヨ!
裁判が終わった後の弁護団説明会では、「林先生、パねー!」「神回だった!」とみんなで大盛り上がりゝ( ゚∀゚)メ(゚∀゚ )ノ
説明会では林先生が「ろくでなし子さんの作品は間違いなく芸術です。ただ、わたし自身がろくでなし子さんの作品を研究して論文を書きたいかというと、一切ありませんけど(笑)。」って言ってて、ろくでなし子さんもまんこも盛大に鼻水ふいたヨ!!!
林先生、ありがとうございまんこ(*^^*)♪
次回は、いよいよろくでなし子さんが尋問された裁判のお話。
たのしみにおまちんこしていてネー♪
(記者まんこちゃん)
漫画家・まんこアーティスト。2013年秋、まんこを3Dスキャンし、そのデータで今性器(世紀)初のマンボートを制作、たまん川(多摩川)にて進水を果たす。その制作費用に利用したクラウドファンドで、出資者へのお礼に3DデータをダウンロードできるURLを送信した事などが要因で、2度に渡り逮捕される。釈放後は勾留中の体験を漫画や書籍に執筆し、表現の自由を訴える活動を精力的に続けている。単行本「ワイセツって何ですか?—自称芸術家と呼ばれた私—」(金曜日刊)が発売中
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