セリは「春の七草」の一つです。
生薬名は(水斳 スイキン)と言います。
花言葉は「清廉で高潔」「貧しくても高潔」です。
セリは七草粥にも用いられ、春を告げる野菜として親しまれている植物です。
葉には特有の香りがあり、浸し物、あえ物、鍋物、汁の実などに用いられます。栽培も盛んに行われます。昔は「ミズゼリ」とも言いました。
中国の昔の薬物書『神農本草経』に「女子の月経過多を去り、血を止め精を養う。血脈を保ち気を益し、人をして肥健ならしむ」と書いてあります。
その他にも色々な効能と利用法があるので、ご案内します。
セリ
セリとは
全草に香りがあるセリ科の多年草です。溝や小さな川辺やほとりなどの湿地に普通に群生し、日本列島の他中国大陸、インド方面に広く分布します。全草に毛がなく、高さ約30cm以上になり、茎には稜があって下方が長く泥の中を這います。葉は三角状の卵形で互生し、1~2回羽状に切れ込み、小裂片は狭い卵形で、先が尖り、縁には不整のきょ歯があります。7~8月頃、茎の上部の葉に対生して、枝分かれした散形花序を伸ばし、白い小さな五弁花が集まって咲きます。花が済めば、楕円形で長さ約2.5mmの果実ができます。冬から春にかけて若い苗を摘んで食べますが、また泥の中の節から出る長い根も根ゼリと呼んで賞味します。また多量に水田に栽培して市場に出荷している所もある様です。
七草粥
効能
効能1
小児の解熱
利用法1
生の絞り汁を1回約2~4mlを飲用させる。
効能2
神経痛・リウマチ
利用法2
セリの地上部をさっと茹でて、浸し物にして食べる。
効能3
風邪のひき始め
利用法3
セリを刻み、すり下したひねショウガと醤油少量をカップに入れ、熱湯を注ぎ、熱い内に飲用する。
効能4
冷え症
利用法4
セリの地上部を木綿袋に詰めて浴剤する。
効能5
高血圧や肝機能の亢進で耳鳴りが起きている方
降圧・平肝作用があり、黄疸の時にも有効
利用法5
煎じ汁を飲用する
セリ30gを、水600mlで半分の量になるまで煎じ、その煎じ汁を1日3回に分けて飲用する。また、摘みたてのセリを良く洗い、搗(つ)いて汁を絞ってごく少量耳孔に垂らし込んでも効く。
効能6
肩こり・首のこり
利用法6
セリ湯
初夏から夏にかけて、茎から刈り取り、洗って陰干しにしておく。二掴み程、布袋に入れ、水から一緒に沸かす。
効能7
生理不順があって、しかも子宮の発育不全など器質的障害や子宮筋腫などの病気のない場合に効く
利用法7
セリ500gを乾燥させて、水1リットルで半分の量になるまで煎じ、1日3回に分け、温めて飲用する。これを毎日続ける。
※アレルギー体質の方は長期間多食するのはいけません。
採集
必要に応じて地上部を摘み取ります。
以上がセリについてのご案内でした。
上記の症状にお悩みの方は、ぜひ活用して下さいね。