蹴球探訪
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【スポーツ】伊調馨に国民栄誉賞決定 「レスリング人生はまだ半分」2016年9月14日 紙面から
政府は13日の閣議で、リオデジャネイロ五輪のレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨(32)に国民栄誉賞を授与することを決めた。菅義偉官房長官が発表した。授与式の日程は今後調整する。伊調は同日、東京都内で記者会見して、喜びを語った。 黒のジャケットに、ベージュのパンツ姿。光沢のある黒いシューズを履いて、胸には黄色が目立つ花飾りを挿して登壇した伊調。国民栄誉賞の決定を受けて、午後4時から東京都内のホテルで始まった受賞会見で、何度も笑顔を浮かべた。試合会場で見る闘志を内に秘めた姿とは一変し、ほほのえくぼが印象的だった。 会見の冒頭、受賞について「自分の中では信じられない気持ちが大きいですが、これまで支えてくださった関係者のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。これからもっともっとレスリング人生を考えていかなければならないなと、身が引き締まる思いです」とあいさつした。 競技を長く続けるうえで山あり谷ありだった。「練習はもちろん厳しい。厳しい練習をしなければ世界ではいいレスリングができないし勝てない。でもその練習を、いかに楽しく、自分1人で乗り越えられない練習でも、仲間がいることで乗り越えられたりする。苦しいとかつらいとか思いながらも、楽しくやってきたかなと思います」と振り返った。 試合は常に辛口採点なのも伊調の持ち味だ。リオ五輪でも、「30点」と言って周囲を驚かせたのは記憶に新しい。 改めて、レスリング人生を振り返り、「自分の中では通過点。まだまだ自分のレスリングはどんどんいいものをつくっていきたい。そして、これから若い世代にも自分が教わってきた技術や考え方、取り組み方を指導していきたいという気持ちもある。だからこれまでのレスリング人生は半分かな。50点」とほほ笑んだ。 謙虚で実直。それでも「こういう成績が出せたのも、自分自身レスリングの追究とか研究を、勝つこと以上にこだわってやってきたから」と胸を張った。世界最強の看板を手に入れ、充電期間をへて、次のステップへ踏み出す。(福沢和義) PR情報
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