GNS3とVirtualBOXで検証環境を作ってみた 第一回

はじめまして。
グローバルソリューション事業部の田口と申します。クララには2014年度春に入社し、現在はサービス運用のチームに所属しています。

新入りということで先輩に早く追いつこうと奮起しています。が、なかなか現実は厳しい。(真顔)
私には技術職の同期がいないので想像しかできませんが、私と同じように覚えることがたくさんで苦労している新入社員の方も多いのではないでしょうか。しかもエンジニアは一生勉強です。(某Uマネージャが4回くらい言ってました。)

さて、今回は検証環境の1つの例としてこんなものがありまーすということで、「GNS3」と「VirtualBOX」を使ってローカルPC内でサーバとネットワークが動く環境を構築したいと思います。インターネットへの公開は前提としていません。都合上、2回に分けて執筆しようと思います。

検証環境イメージ

 

 

■手順

1.GNS3をインストールする。
2.GNS3でciscoルータをセットアップする。
3.複数のルータを接続する。
4.VirtualBOXをインストールする。(第二回)
5.VirtualBOXにCentOSをインストールする。(第二回)
6.VirtualBOXにUbuntuをインストールする。(第二回)
7.GNS3とVirtualBOXを連携させる。(第二回)

 

■検証環境・必要なもの

ローカルPC(windows7_32bit)
CentOS-6.6-i386-bin-DVD1.iso
ubuntu-12.04.4-server-i386.iso
GNS3 1.2.3 Under GPL v3 licence
Cisco IOS(今回はc2691-advsecurityk9-mz.124-6を使用)

※ローカルPC内で全て完結させるためメモリを多く消費します。
最低4GB以上のPCで行うことをおすすめします。

1.GNS3をインストールする

GNS3はciscoルータのエミュレーションソフト「Dynamips」をGUIで操作するためのフロントエンドツールです。

このツールを使用すると仮想環境内でグラフィカルにCiscoルータを動作させることが可能です。(Catalystシリーズは非対応)シミュレータではなく本物のIOSを使用するため、非対応コマンドがあるなどといった制限 はほとんどありません。また、JuniperのJUNOSにも対応していますが、追加設定が必要なため今回は扱いません。

IOSはどうにか手に入れるしかないので、頑張って準備してください(笑)。オークション等で実機を安く購入し、そこからIOSを吸い出すのもありかもしれません。

 

下記URLよりGNS3のインストーラをインストールします。カメレオン!!

http://www.gns3.com/

GNSインストールGNSインストール2
GNS3のインストールを行います。

GNS3の動作に必要な「WinPcap」,「Wireshark]、「SuperPutty」等併せてインストールされます。

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2.GNS3でciscoルータをセットアップする。

「Edit」→「Preference」をクリックし、「Dynamips」→「IOS routers」を選択します。
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「New]を選択し、IOSのインポートを行います。
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IOSのバージョンが識別されます。GNS3が対応していないプラットフォームの場合、ここでエラーがでます。
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ルータに割り当てるメモリを調節します。機種に応じた用件のメモリが表示されますので特に変更はしません。
なぜか表示がMiB(メビバイト)なんですね。「俺は男らしく1GB割り当てるぜ!!」というかたは1024に修正しましょう。
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モ ジュールの追加設定を行います。EthernetポートやSerialインターフェースを増やしたい場合、「slot」のプルダウンから追加登録を行いま す。実際に買ったらウン万するモジュールでも好きなだけ追加できるのはシュミレータの強みですね。追加モジュールはあとから、機器個別に変更も可能なの で、必要ない場合、この手順は不要です。

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IDLE-PCとはGNS3で動作させるIOSがCPUを100%使用するのを防ぐために設定する値です。
この画面上から設置をおこなうといつまでたっても算出が終わらない(不具合?)ため、何も設定しません。
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IOSのインポートはこれで終了です。

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早速ルータを起動します。ルータにカーソルを移動し、右クリック→「start」をクリックします。
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「started」と表示されていれば起動に成功しています。
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ここでIDLE-PC値を設定します。右クリック→「Idle-PC」をクリックすると
自動で適切なIdle-PC値が算出されます。「Apply」をクリックして設定を適用します。
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コ ンソールを立ち上げます。右クリック→「Console」をクリックします。GNS3ではターミナルソフトに「Putty」を利用するようにパッケージングされています。設定を変更すればTeraTerm等ほかのソフトも利用可能のようです。ブートが正しく行われているか確認しましょう。
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以上でルータのセットアップは完了です。好きなだけいじりましょう。

 

3.複数のルータを接続する。

ルータやスイッチ間を接続したい場合は、ケーブルマークを選択し、接続するポートを選択します。
ルータについては、複数動かす場合は、上記と同様の手順でルータを起動しましょう。
今回は下のようなトポロジを作ってみました。

cable

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こんな具合に3台のルータ間接続をしてみました。

topo

以下ルータのコンフィグです。ご参考までに。

 

 

 

 

今回はネットワーク環境の構築まで終わりました。
次回はVirtual BOXをインストール後、今回作成したGNS3と連携させます。
ではではまた次回!

 

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shohei.taguchi

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