トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【格闘技】

山中慎介、長谷川穂積とも万全 16日にWBCダブル世界戦

2016年9月14日 紙面から

予備検診を受ける山中(左)。奥は挑戦者モレノ=ホテルグランドパレスで(藤本敏和撮影)

写真

 WBCダブル世界戦(16日、エディオンアリーナ大阪)の予備検診が13日、東京と神戸市に分かれて行われた。東京では日本歴代2位に並ぶ11度目の防衛を狙うバンタム級王者の山中慎介(33)=帝拳=ら3人、神戸市では世界3階級制覇を懸けてスーパーバンタム級王座に挑む長谷川穂積(35)=真正=が受け、4人とも異常なしと診断された。

 山中はタイトル獲得戦を含め12度目の世界戦とあってリラックスムード。リーチが3月のV10戦に比べ178センチから3センチ短くなっていたものの「計り方でしょう。数字よりコンディションが抜群ということだけ伝えたい」と一笑に付した。

 ただ、パナマのケーブルテレビ局記者に、今年パナマ選手とのタイトルマッチで日本勢が連敗(4月・WBA世界スーパーフェザー級内山高志、8月・同スーパーフライ級河野公平)していることについて質問されると「今回いい結果報告はパナマには届かないと思う。覚悟してください」と、ピシャリ。

 かつてはきまじめな性格そのままにコメントも控えめだったが、防衛を重ねたことで舌戦でも鋭いパンチを繰り出すようになった。 (藤本敏和)

予備検診で異常なしと診断された長谷川穂積(左)=神戸市で

写真

◆穂積 一人きりの予備検診

 世界戦に向けた恒例の予備検診に一人きり。国内最多世界戦16度目の長谷川は「初めて。相手がいない。変な感じ」と苦笑いした。

 だが、そこは百戦錬磨。きっちり盛り上げるのが穂積流。「ルイスは身長が高い。でかい方がイメージしやすい」と話した。2年5カ月ぶり世界戦へ、長身キラーを自任。「ブルゴス、ベチェカも大きかった」。2010年、2階級制覇した時の相手・ブルゴス(メキシコ)、07年、WBC世界バンタム級V4防衛時の相手・ベチェカ(南アフリカ)と長身を攻略してきた実績は十分だ。

 「懐に入り込める。きれいな顔で終わりたいですから」。無傷で5年5カ月ぶりの世界王座は理想だ。

 前回世界戦より胸囲は2・8センチ分厚くなった。パワー増に成功しながら、過酷な夏場の減量も乗り越えた。勝てば国内最年長35歳9カ月での世界王座奪取、負ければ引退となる「ラストチャレンジ」。検診後、「いや何か(会見が)一人ですいません」と報道陣に頭を下げて笑わせた。

  (荒木司)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ