蹴球探訪
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【大相撲】隠岐の海、初日から4日連続で横綱&大関撃破 平幕史上初2016年9月15日 紙面から
◇秋場所<4日目>(14日・両国国技館) 平幕の隠岐の海(31)=八角=が大関照ノ富士を逆とったりで下した。平幕が初日から大関以上に4連勝するのは昭和以降初めて。綱とりの大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は嘉風を小手投げで下して連敗を免れ、2勝2敗とした。2横綱は日馬富士が栃ノ心を寄り切って3勝目。鶴竜は正代を寄り切って、星を五分に戻した。他の大関陣はかど番の豪栄道が貴ノ岩を寄り切り4連勝。かど番の琴奨菊は3勝目を挙げた。全勝は豪栄道、隠岐の海、琴勇輝の3人。 1987年春場所。小結だった益荒雄が初日の横綱双羽黒から5日目の大関北天佑まで次々と横綱、大関を撃破。「益荒雄フィーバー」と呼ばれた。 隠岐の海はもっとすごい。照ノ富士を逆とったりで破り益荒雄以来、昭和以降で2人目(関脇以下の力士)となる初日から4日連続での横綱、大関撃破だが、平幕では史上初の快挙だ。 「(照ノ富士の)おっつけが厳しかったから残したら危ない。早く(腕を)抜こうと思ったら足が出た感じ。完璧に負けてた相撲っすから。物言いがついたんで、自分が不利かなと思ったんですけど」。淡々と振り返ったが、土俵際で左脚を高く上げて残しながらの逆とったり。隠岐の海にとって初めての決まり手であり、幕内でも6年ぶりの珍手。「隠岐の海フィーバー」におまけをつけた。 島根・隠岐水産高を卒業した海の男は、20トンの船舶まで操縦できる1級小型船舶操縦士の資格を持っている。卒業後は同高の専攻コースに進み実習船に乗っていた。まぐろのはえ縄船の航海士として漁場まで船をノンストップで操縦。まぐろは大漁でも、ベッドが小さくて嫌気がさした。船を下りると力士になる道を選んだのだが、今場所は土俵で“大漁”の気配がする。 残す横綱、大関戦は豪栄道、琴奨菊の2大関を残すのみ。この2人に勝てば休場している白鵬をのぞく横綱、大関に全勝となり、関脇以下の力士では2008年九州場所で安馬(日馬富士)がやって以来、昭和以降で21例目。ただ、その数が6人となると史上最多。とんでもない快挙を見られるかもしれない。 (岸本隆) PR情報
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