蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大相撲】稀勢、全部勝ってVなら綱 横審の前で初の連勝、猛アピール2016年9月16日 紙面から
◇秋場所<5日目>(15日・両国国技館) 今場所初めて横綱、大関陣が安泰。綱とりの大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は貴ノ岩を難なく寄り切って3勝2敗とした。両横綱は日馬富士が正代に苦戦しながら寄り切って1敗をキープ。鶴竜は栃ノ心を外掛けで退けて3勝目を挙げた。 他の大関陣はかど番の豪栄道が新関脇宝富士を寄り切って5連勝とし、かど番の琴奨菊も小結栃煌山を寄り切って4勝目。照ノ富士は白星を先行させた。新関脇高安は2日目から4連勝。 琴勇輝が敗れ、全勝は豪栄道と平幕隠岐の海(31)=八角=の2人となった。1敗で日馬富士ら7人が追う。 苦しみ抜いた序盤を、今場所初の連勝で締めくくった。稀勢の里は相手の低い当たりに慌てず、左のおっつけ。攻めの勢いを断ち、万全の左四つから寄り切った。取組後の「まあ」「うん」と報道陣への素っ気ない答えにも、力がみなぎった。 「巡業でも稽古したことがない」という初顔合わせの取組が「1日一番、集中してやるだけ」という普段の心構えを後押しした。左のおっつけの意図は「まあ何でもと」。数ある技の引き出しから選んだと言いたげに、落ち着いて振り返った。 一番を見守った二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は「上手が取れたね。きょうみたいな相撲を取ってくれればいいけど」と評価。優勝ラインに触れて「横綱次第。(稀勢の里は)2敗でしょ? 負けられない。落とせないですよ」と綱とり大関にハッパをかけた。 白鵬、日馬富士、鶴竜は綱とり場所で、それぞれ全勝、全勝、14勝1敗。稀勢の里はすでに星勘定で下回り、厳しい立場に変わりはないが、昇進の前提条件は優勝の1点。横綱審議委員会(横審)の見方では、希望がありそうだ。 初日の黒星で「もうないね」と突き放した守屋秀繁委員長は「もう負けないということは、2横綱に勝つということでしょう。文句を付けるわけにはいかない」と連勝からの賜杯というシナリオを描く。 一方で「12勝3敗なら、物足りないという人が出てくるかもしれない。かつて見送られた力士もいる」とも。都倉俊一委員は「きょう負けたら、横審で議論することがなくなっちゃうと話していた」。次の黒星が致命的となる。 「これから」と繰り返す稀勢の里。徳俵に足を掛けた状態で、勝負の中盤戦に臨む。 (志村拓) PR情報
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