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ひとりぼっちぞうさん

ひとりぼっちのぞうさんがひとりで悲しく更新します。

大学にいる意味をどうしても見出せなかったら、とっとと辞めたほうがいい

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こんにちは、おととい大学を辞めて起業する石田さんに向けた記事を書いた、ひとりぼっちぞうさんと申します。種族はアフリカゾウです。
当の石田さんの記事はこちらです。
おとといの記事を見返していましたが、「なんか書き忘れていることがあるな」と思っていました。そして、今、哀れな僕は気が付きました。
 

 石田さんに言い忘れていたことがあります。

それは、「大学に籍を置く意味を全く見出せなかったら、とっとと辞めてしまったほうがいい」ということです。*1
 

僕は石田さんと同じように大学生でした

おとといの記事で僕は、「中退はせずアイディアや情報収集を行い、休学して起業し、うまくいけばそのまま、うまく行かなかったらそれを話のネタをして面接に望み就職する」という、まさに絵に描いた餅プランを提案しました。本当にひどいですね。僕の頭にはお花畑が咲き誇っています。まともな社会経験がないことが2秒程度で露見するようなプランです。
 
将来に関しては、僕より石田さんのほうが真剣に考えぬいているでしょう。僕は石田さんより幾分か年上ですが、事業なんて立ち上げたこともなく、まともに働いたことすらありません。社会人としてアドバイスすらできません。ニートじゃないけど社会人経験なんてありませんし。
 
しかし、大学生であった経験はあります。このまま意味もなく大学生活を送ったら、どんな破滅を迎えるか、身をもって知っています。今日は恥の多い生涯を送ってきた僕の人生を踏まえて、話を進めていきたいと思います。
 

大学にいる意味がなければ「堕落」する

僕は愛媛県出身です。今は聖カタリナ大学も出来ましたが、僕が高校生の時には、愛媛県内に進学対象となる大学はふたつしかありませんでした。国立の愛媛大学と、私立大学の中では四国一の高難易度を誇る松山大学です。このふたつに入るには――僕の頭の出来では――至難を極めました。
 
このふたつに入れた生徒は、愛媛県でエリートコースを歩むことができます。このふたつに入れなかった生徒は、「都落ち」をすることになります。
 
僕は「都落ち」をした組のひとりです。
 
出身大学を悪く言うのは気が引けますが、僕の進学先は一流と呼べるものではありませんでした。
 
僕がいた時期が悪いせいもありますが、キャンパスは狭く、在学していた高校以下でした。僕の大学の出身者には有名人が結構います。その有名人のほどんどは大学を中退をした人です。就職状況は最悪でした。校内報に自動車のディーラーになられた方が堂々とトップで載ってました。教職課程もありましたが、正規教員になれたのは、学内で年にひとりいるか、いないか程度だと聞いています。
 
僕は大学にいる意味を見出せませんでした。
 
幸いにも家庭内の資金面では恵まれており、学費の心配をする必要はありませんでしたが、興味のない分野の学問に身が入りませんでした。ゲーム系のサークルに入りましたが、周りのレベルの高さに全く付いていず、ひたすらののしられる毎日を送りました。
 
大学に入って身に付いたことは、90分ちょうど寝続けるスキルと、インターネット上での暇つぶしスキル、わずかばかりのオタク系知識です。
 
当然こんな人間が就職なんてうまく行くわけがありません。面接会場すらたどり着けず、当の面接もしどろもどろ。僕は就職での選考というものに一度も受かったことがありません。物理的な意味でも、社会的な意味でも、今僕が生きているのが不思議で仕方ありません。
 
……話が長くなりましたね。僕が言いたいのは、「大学にいる意味を早く見つけられないと、精神が堕落し、取り返しのつかない羽目になる」ということです。
 
昔、「人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ」と言った人がいました。同時に「だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう」とも言いました。僕は前半部分は合っていると思いますが、後半部分には同意しかねます。
 
永遠に堕ちぬいた結果、みじめな人生を送っているのが僕です。僕は堕落しきった人間を僕以外にもたくさん知っています。堕落なんてネットを探せば、すぐそこに転がっています。

石田さんには僕のようになってほしくない

Hagexさんの記事で、おととい書いた僕の記事が言及されました。
この記事には一部誤りはあります。僕はおとといの記事で「え、大学を辞めるなんて馬鹿じゃね?」なんてことは一切書いていません。しかし石田さんが大学を4カ月で辞め、事業の内容も不明確なまま起業するという判断については、ーー非常に悪く言えば「え、大学を辞めるなんて馬鹿じゃね?」と思います。
 
石田さんのことを馬鹿とは思いません。ブログを見る限りでは、石田さんは僕よりよほど知能が高い方だと思います。しかし、大学を辞める前に休学をするべきでした。なんのめどもなく、大学を辞めてしまった判断について、僕は馬鹿だと思います。
 
しかし大学にいる意味を見いだせず、日々を惰性で過ごし、職にもありつけず、精神の堕落のみを得て卒業するよりかは、馬鹿な判断をして辞めてしまったほうが100倍マシです。
 
スキルや人脈もなく起業するのは大変まずいと思います。ブログカレッジの方々も身を粉にしては助けてくれないでしょう。しかし、挑戦すること自体は精神の成長につながります。
 
おととい書いた記事の付け足しになりますが、自身のキャリアプランの先行事例を集めてみたらどうでしょうか。
 
ブログカレッジつながりで一例を挙げてみると、「未来の自分にはぎゅされる今を過ごす」を運営されているギターブロガーのはぎゅさんがいます。この方は僕と同じ愛媛県出身であり、愛媛の大学を出るという地元のエリートコースを歩みながら、あえて東京に出て、フリーランスになられた方です。*2
 
他にも「あまログ」の天野洋平さんや、「フリーランス農家」のきしころさん等、ブログカレッジ内には他にもサラリーマンではない方は大勢います。
 
その方たちと積極的に交流し、参考になる部分を取りいれましょう。少なくとも、僕の話よりかは参考になる部分は多いと思います。*3
 

最後にもう一度提言を

目的なく過ごす時間は確実に精神を堕落させます。新卒というカードは最強ですが、企業の人事担当の目は節穴ではありません。堕落した精神は確実に見抜かれます。堕落した精神を持った人間は、まともな職にありつく可能性は低いと思います。*4
 
考えて考えて、考えつくした結果、大学を辞めるという決断を下されたのなら、とっとと辞めてしまったほうがいいです。僕は石田さんの決断について、合っているとも間違っているとも言い切ることができません。しかし石田さんの中では正解はもう、とっくに出てますよね。
 
赤の他人として、僕にできることはありません。幸運を祈ります。君にさちあれ。
 
追伸
前回、学生のうちにAdobeのソフトは買ったほうがいいと書いたけど、 mayaとかなら学生ならタダでダウンロードできるみたいだ! フォントも学割効くぞ! とにかく今のうちに探そう!

*1:ブログカレッジ内での僕のコメントに、「このまま目的もなく大学にいるより、よほどいいと思います」って書いてありますね。書いたばかりのことすら忘れるなんで、僕はとんだ鳥頭です。

*2:個人的にはぎゅさんのことを本人に無断で勝手にライバル視し、憎しみの炎を燃やしています。僕よりいい大学を出ていながら、僕より顔もよく、歌やギターもうまく、読者数まで多いのが許せません。「お、おのれ! インターネットで現実逃避していた年数と、名乗ったハンドルの数なら僕のほうが上なのに、なんで勝てないんだ!」とはぎゅさんのブログをチェックするたびに、ひとりごちる毎日を送っています。

*3:石田さんは「いつまでもアフタースクール」のぶんたさんにたびたび相談をされたと聞きました。ほっとしました。僕はFacebookに乗っていない情報を知るすべはないため、 ブログカレッジの交流や各個人のつながりについては疎い部分もあり、正直よくわかりません。石田さんのほうが人との繋がりにおいては詳しいと思います。

*4:大学の意義、虚学と実学、商才と学才、大学が実質就職予備校になってしまっている現状を踏まえたうえでのL型大学やG型大学といった提唱された区分についても論説を書きたかったのですが、長くなるので省きます。意味ないですし。