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【サッカー】

岡崎、ベンチ外で欧州CLデビュー持ち越し 「突き落とされた」

2016年9月16日 紙面から

◇欧州CL1次L レスター3−0クラブ・ブリュージュ

 【ロンドン原田公樹】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は14日、各地で1次リーグの第1戦を行い、F組で昨季覇者のレアル・マドリード(スペイン)は2−1でスポルティング(ポルトガル)に逆転勝ちした。同組のドルトムント(ドイツ)はアウェーのレギア・ワルシャワ(ポーランド)戦に6−0で快勝したが、日本代表のMF香川真司(27)はベンチ入りも、出番なし。H組のセビリア(スペイン)は敵地でユベントス(イタリア)と0−0で引き分けた。MFの清武弘嗣(26)もベンチ入りしたが、出場機会を得られなかった。G組でレスター(イングランド)はアウェーのクラブ・ブリュージュ(ベルギー)戦に3−0で勝った。FW岡崎慎司(30)はベンチから外れ、CLデビューは次戦以降に持ち越しとなった。

 記念すべきクラブ史上初のCL戦を、岡崎はスーツ姿でスタンドから見るしかなかった。「全然楽しくなかった。すごい経験をした。こんなに突き落とされたことは今までない」と話す言葉に悔しさがにじんだ。

 代わって、今夏獲得したFWスリマニがエースのバーディーと2トップで先発デビュー。ほか2人のストライカー、ウジョアとムサがベンチ入りし、ともに後半から途中出場した。FWで5番手扱いだった岡崎はベンチからも外れた。

 ラニエリ監督は「シンジ(岡崎)はけがではなく、戦術的な理由で外れた。5人のストライカーを同時に起用することはできない」と説明した。ブリュージュとレスターの力の差は歴然で、岡崎の持ち味である前線からの守備がなくてもレスターはボールは支配し続け、3−0の快勝。同監督の采配は的中した。

 「この先に何かがあると思う。頑張るしかない」と岡崎は前を向いたが、献身的な守備が評価される一方で、昨季はわずか5ゴールと決定力不足であることも確か。早い時期にゴールを決めて存在感を示さなければ、立場はさらに苦しくなり、ベンチどころかスタンドの席を温め続けることになる。

 

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