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【プロ野球】

沢村、菅野を3度裏切る 4年連続の10勝消し「僕のせい」

2016年9月15日 紙面から

◇中日5-4巨人

 中日がサヨナラ勝ちし、6年ぶりの巨人戦勝ち越しを決めた。1−4の8回に阿部がプロ初本塁打。9回には代打ビシエドの押し出し死球と阿部の犠飛で同点。延長11回2死満塁で大島が右越えに決勝打を放った。巨人は9回に登板した沢村の制球難が響いた。

 エースの白星が消え、最後は悪夢のサヨナラ負け。4年連続10勝に王手をかけていた菅野の粘投が沢村の乱調で台なしになり、11回に5番手の田原誠で幕切れ。2位死守に目標を切り替えた巨人が、試練の11連戦を暗闇の中で踏み出した。

 「智之(菅野)のときに3度目。申し訳ない。この負けは僕のせい。チームの足を引っ張っている」。4月22日のDeNA戦で同点弾を浴び、同28日の阪神戦でも追いつかれた。三たび、菅野の白星を消した沢村は声を絞り出した。

 最近8度の登板で5度の失点と安定感を欠く守護神に、村田ヘッドコーチは「(点の)取られ方ってあるわな」と憤怒。それでも、台所事情は寂しい。高橋監督も「1年ずっと、やってきているわけですから」と復調に期待するしかない。

 エースが今季最多の139球を投げ、勝ちパターンの救援陣も総動員。にもかかわらず、最悪の結末を迎えた。垂れ込める暗雲。4時間37分の疲れを蓄積させたG戦士の顔色は、暗く沈んだ。(井上学)

 

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