“身体”というメディアから人間を読み解く
マメ知識
吉本の身体ギャグは、やはり“名人芸”だった!!
島木譲二さんの「パチパチパンチ」(図1)。3次元分析の結果、毎秒5.4回という早いスピードで胸を叩いているにもかかわらず、両手が安定したリズムを刻んでいることがわかりました(図2)。池乃めだかさんの「猫まね」も、名人芸(図3)。頭と腰は常に低く保たれ、時に頭が腰より低くなるという厳しい姿勢になることも。素早い手の動きと静止を繰り返すことで、独特の「猫らしさ」がかもし出されているのです(図4)。図1) 島木譲二さんの「パチパチパンチ」(上図)
図2)「パチパチパンチ」の左右の振れ幅を表す右手先の時系列位置変化。(左図)
図3) 池乃めだかさんの「猫まね」(上図)
図4) 「猫まね」時の頭部,手先,腰の高さが変化したことがわかる時系列位置変化。(左図)
※平成15年度財団法人日本科学協会笹川科学助成研究
撮影協力:立命館大学アートリーサーチセンター