脱・QuickPicのためのギャラリー系Androidアプリ12選

1年ほど前に定番ギャラリーアプリ『QuickPic』がCheetah Mobileに買収されてしまいました。それ以前からもどこかに何かを送信している疑いがあるなど、優秀なアプリなのにセキュリティ上の心配が常につきまとっていました。つい先日も「沖縄で撮影した写真の位置情報がQuickPicだと中国だと表示される！」と話題になりました。（実際は沖縄どころか東経135度以西が中国表記でした。）

そういうこともあって、常に代わりになる優秀なギャラリーアプリは無いのか！？と多くの人が思ってきました。私も探してはいたのですが、今回の騒動で改めて調べてみることにしました。結論から言えば決定打と言えるものは無いのですが、使い方と好みが合えば優秀なアプリを集めましたので、機能比較しながら紹介していきたいと思います。

QuickPic最新版とバージョン4.5.2

まずは基本となる『QuickPic』です。今回はこれを抜けたいので詳しくは書きませんが、やはり優秀なアプリです。使い勝手もいいですし、Dropboxなどのクラウドにある写真も扱えるのは強いです。

一応、Cheetah Mobileに買収される前の最終版である4.5.2も公開されています。ですが、どうやらこの時点でも既に通信権限とそれに関する疑いはあったようなので、完全に安心できるわけではないようですが。

[APP] QuickPic v4.5.2 (Classic version)

http://forum.xda-developers.com/android/apps-games/app-quickpic-v4-5-2-classic-version-t3204543

Long story short. We know the recent acquisition of the excellent QuickPic app by Cheetah Mobile. Being one of those ...

 XDA Developers 

F-Stop Media Gallery

今のところ、QuickPicの代替としては一番の候補になるのでは、というのが『F-Stop Media Gallery』です。シンプルなデザインで使いやすく、広告もありません。有料版になると起動画面を変えたり機能がアンロックされます。ちょっと高いですが、セールで値引きされていたこともあるので、そういった機会を狙うのも良いと思います。

Focus

『Focus』は非常にモダンなデザインのギャラリーアプリです。アプリ起動時の画面がフォルダごとになっていますが、1つのフォルダでサムネイル2段で縦に並んでいるので、QuickPicと同じフォルダ表示と言っても感覚はだいぶ違います。また、フォルダだけでなくタグも同じように並ぶので、そのあたりも含めて好き嫌いは分かれそうです。

Gallery（英名：MyRoll）

『Gallery』は日本語だと特徴のないアプリ名ですが、英名は『MyaRoll』となっています。写真を解析して、いい写真だけを取り出したアルバムを作成したり、Googleフォトの画像をアルバムの1つとして見ることができるのが特徴です。
フォルダをタップするとタブが2つありますが、モーメントはそのままサムネイルが並び、モーメンツではさらに日別に分かれます。
広告はありますが、それほど目立ちません。

FlickMomentギャラリー

『FlickMoment』はかなりシンプルなギャラリーアプリです。画像加工などは他のアプリ任せになってしまいますが、単純に画像を確認する、他のアプリから呼び出して画像を選択するのに使う、といった用途では充分だと思います。
また、新しい写真があると、アプリ起動時に（起動中も）ポップアップで「これではないですか？」と教えてくれます。

FOTOギャラリー

『FOTOギャラリー』は起動直後の画面がフォルダごとの大きなサムネイルになっていて分かりやすいです。それぞれの写真に好きなようにタグを付けることもできますし、選択したフォルダにある画像を他のフォルダに配分するのが簡単にできて面白いです。カメラフォルダから自分で作った日付や出来事のフォルダに振り分けるのに便利です。

Aperture Classic

『Aperture Classic』はシンプルですがまだ発展途上なギャラリーアプリです。基本的にフォルダで構成されており、サイドバーにもフォルダが並びます。面白いのは「File Explorer Mode」にするとファイラーのような見た目になること。とは言っても画像以外のファイルを表示したりはできません。また、画像加工ツールについては「プレビュー版」となっており、いくつかの機能が見ることができますが保存はできません。

ギャラリー KK – Gallery KK

『Gallery KK』はKK、つまりAndroid 4.4 KitKatの標準ギャラリーアプリを模したアプリです。それなりに昔からAndroidを触ってきた人には少し懐かしいのではないでしょうか。基本はしっかりしていますし、写真の編集機能もついています。課金で消すことができるとは言え、広告はちょっと邪魔ですね。全体的にはけっこう使いやすいですよ。

Gallery GB (classic version)

『Gallery KK』がAndroid 4.4 KitKatなら、『Gallery GB』はAndroid 2.3 Gingerbreadのギャラリーアプリを模したアプリです。これはかなり懐かしい…。私もこれ好きでした。サムネイルがスタックしていて、ふわふわ浮かんでいるのが面白いんですよね。ちゃんと端末の傾きに合わせて動きます。こちらは広告が全画面のものが時々でてきます。邪魔なら課金で消しちゃいましょう。

ここまでは基本的にはフォルダベースで画像を管理・閲覧するアプリでした。このあとはデフォルトビューがタイムライン形式、時系列で画像管理するアプリになります。

Googleフォト

『Googleフォト』はデフォルトで入ってる端末も多いと思いますがGoogleのクラウドベースの写真アプリです。基本的にはクラウドにバックアップした写真を見たりするアプリですが、端末内のアプリも管理できます。スマホとフォルダごとに同期設定することで自動的にアップロードされます。

サムネイル画面でピンチインアウトすると日ごと月ごとなど変化するのは面白いです。また、自動的にアルバムやアニメーションをを作成したり、過去の同じような日付のアルバムを作って教えてくれるのも面白いです。

A+ ギャラリー写真 & 動画

『A+ ギャラリー』も時系列が基本のギャラリーアプリですが、表示の種類が面白いです。左上の矢印をタップすると瞬間→コレクション→年と切り替わり、サムネイルの大きさと数が変わります。また、右上の色のアイコンをタップすると、「主にその色が使われている画像」だけを集めて表示することもできます。そのほか、DropBocやFacebookの写真も動悸して表示できるようです。

Piktures – Beautiful Gallery

『Piktures』もまた、評価の高いギャラリーアプリです。デフォルトの表示は「すべての写真を時系列で」となっており、カレンダーにサムネイル表示する事もできます。右にフリックした左画面にはフォルダがリスト形式で並んでおり、フォルダ内の画像にも簡単にアクセスできます。普段はタイムラインで（今撮ったものを使うことが多いですしね）必要なときにもサッとフォルダから選べる、というのは案外使い勝手いいかもしれません。日本語化されてないのだけが残念です。

Scene – カンタン写真整理＆共有

『Scene』はまた一味違ったギャラリーアプリです。このアプリはアカウント登録してそのアカウントの写真を端末問わず見ることができます。アプリ内の画像は「端末の画像のコピー」ということになっています。フォルダの表示もありますが、基本的に時系列で整理するタイプのもので、とりあえず撮ってあとで整理する（アルバムを作る）をいう使い方に向いています。

機能比較

ここまで挙げたQuickPic+12個のアプリを、主な機能で比較してみました。

Googleスプレッドシートにまとめてあるので、PCからの見る場合はそちらのほうが見やすいと思います。
⇒QuickPicに代わるギャラリーアプリを探し隊 – Google スプレッドシート

まとめ

いかがだったでしょうか。単純にQuickPicの代わりとなると基本的にはフォルダ表示のものが良いと思います。そうなると『F-Stop Media Gallery』あたりがいいかな、とも思いますが、時系列表示で良ければ『Googleフォト』や『Piktures』もいいと思います。

ホーム画面カスタマイズなどでは、他のアプリからギャラリーアプリを使って画像を指定することがあります。そういったときはフォルダ表示が分かりやすいです。でも普段カメラで写真を撮ってそれをすぐにTwitterに投稿するなどの使い方だと、時系列で並んでいたほうが見つけやすいと思います。そういった使い方も考えながら、自分に合ったものを探したいですね。