・4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 - いしだの話
いやあ思い切った事をする方だなあと、読後の感想はそれに尽きるんだけど…。
でもまだ若いんだし、幾らでもやり直しも軌道修正もできるから、ご自身にとってベストな方向に転ずるといいですね、と、ツイストパンのようにひねくれている私自身の性格からすると、意外に(?)かなり好意的に思ったりしてる今日この頃で。
ちょっと前の頃から高校や大学に進学する理由が「皆が行くから」という理由だけでなんとなく進学してる人が物凄く増えた、という話はよくされてますしね。そういう意味での「なんとなく進学=レール」って表現なのかなあ、と。これが「大学中退」じゃなくて「高校中退」だったら「んな、尾崎豊の歌じゃないんだから」って思うとこではありますが(苦笑)
「大学中退」といえば、大橋巨泉氏を思い出すねえ…。
そういえば先日亡くなった大橋巨泉氏なんかも、タレントになる前は放送作家としてテレビ・ラジオの業界に関わるきっかけになったんですが、そもそも放送作家になったきっかけは、大学生の頃にジャズ評論家になりたくて大学にはロクに行かずに活動してたそうですしね。で、ジャズ評論家だけでは飯が食えないから、コンサートの司会とか、ジャズレコードのライナーノートを書くようなアルバイト・仕事をしてたら、そのうちに黎明期のテレビ・ラジオ業界の中でいろんな人とのつながりができて、後の構成作家→タレントに転身するきっかけになったんだそうです。
以前、「生意気」という巨泉氏が出した本(高校時代から大学に入った直後に当時巨泉氏がつけていた日記が見つかって本にしたそうです)によると「理系が全くダメなのに、早稲田の政経学部には一般教養で理系の必修科目があった」そうで、それがどうしても単位が取れずに早々と卒業を諦めて好きな授業しか取らないまま4年間が過ぎた時点で親から授業料を打ち切る、と宣告されてそのまま大学を辞めちゃった…んだそうです(苦笑)。
私なんかダメ人間でしたんで、大学は1.25倍長く行く羽目になりましたが、貧乏学生でバイト三昧(大学の学生課で斡旋してた春休み限定の郵便配達のアルバイトを、結果大学5年目の途中までやる羽目になりましたけど…)でしたが、「わーい、大学生だといろんなとこで学割が使えるぞ、ラッキー」みたいなノリでしたわ(泣)。
思えば成績表を見たら、「優」と「可」ばかりの5年間の成績でしたね…。法学部なのに法律系よりも法制史・政治史の方が好きで、大学では授業そっちのけでずっと図書館から借りてきた文献を読み漁ってましたね。
デュアル・モード・ビーグルのような人生もいいんじゃないっすか?
ただまあ、レールって言ってもねえ。
JR北海道の釧網本線などで実験走行されてた、線路の上と路上を両方走れる、「デュアル・モード・ビーグル(DMI)」という列車兼路線バスみたいなのもありますしね。
※結局、これに関しては経費が掛かりすぎるということで、慢性的な赤字にあえいでいるJR北海道はとりあえず新幹線の方に傾注することにして実用化は見送ってしまったそうですが…。
でもまあ、あえて「退路を断つ」ってのも若いからできるわけで。
もし、進みたい道をしくじっても大学に戻る方法もあるし、それで企業家で成功すればむしろ「大学中退」が箔がつくってこともあるでしょうしね(どうも芸能界では、大学中退が箔がついた、というきっかけがこの大橋巨泉氏だったそうですけど(苦笑))。
あ、でももし儲けが出たら親御さんに大学の入学金や授業料は返してあげてね。
それがとりあえずの最初の「目標」なんでしょう。死なない程度に頑張ってくださいね(笑)
追記
…ただ、この人がレールに外れた人生を送るのはある意味勝手だし、その決断はある意味で凄いとは思うけど、だからといって某イケハヤ大先生(謎)のように「まだレールから外れないダサイ人生送ってるの?」みたいな調子ぶっこいた記事書いたら話は別ね(爆)