幹事長に野田前首相…代表代行は細野氏
民進党の蓮舫代表は、新幹事長に野田佳彦前首相(59)を起用する意向を固めた。首相経験者が幹事長に就任する異例の人事になる。蓮舫氏が所属する野田グループを率い、岡田克也前代表とも近い野田氏を充てることで、党運営を安定させたい考えだ。代表選で蓮舫氏を支持した細野豪志元環境相(45)は代表代行で処遇する。蓮舫氏は16日午後の党両院議員総会で執行部人事を提案する。
蓮舫氏自身は党の役職経験が少なく、幹事長人事が焦点だった。蓮舫氏は15日、テレビ朝日の番組で、26日召集の臨時国会への対応を重視し「論戦力を持った人、重い人」を起用する考えを表明。野田氏は15日、自身のブログに「当面は(蓮舫氏の)足らざるところは皆で補っていかなければならない。私も、縁の下からしっかりと下支えする」と書き込んだ。
蓮舫氏は16日、細野氏と党本部で会談し、執行部人事について意見交換した。
野田氏は衆院千葉4区選出で当選7回。旧民主党政権で財務相、首相を務めた。消費税率を2段階で10%に引き上げる民主、自民、公明3党合意を実現したが、2012年12月衆院選で民主党が大敗し、退陣した。【松本晃】