民進党新代表に蓮舫氏 攻めでも、守りの姿勢でも困難予想か
09/16 01:11
民進党は15日午後、東京都内で臨時党大会を開き、蓮舫代表代行を新しい代表に選出した。何かと「2」という数字に縁がある蓮舫氏。
今回の代表選でも、「二重国籍」問題で試練。
それでも、新代表にのぼり詰めた。
そんな蓮舫氏は、国会で第2党の民進党を躍進させることができるのか。
圧倒的な票数で、民進党の代表に選出された蓮舫新代表。
万歳するその瞳は、わずかに潤んでいるように見える。
蓮舫氏は、「この重責をしっかりと受け止めて、必ず選んだいただける政党に立て直す先頭に立っていきたいと、あらためてお誓いをさせていただきます」と述べた。
ついに、つかみ取った代表の座。
その原動力となったのは、多くの人に支持された「攻めの姿勢」。
1967年、台湾出身の父と、日本人の母のもとに生まれた蓮舫氏。
20歳の時に人気タレントの登竜門といわれる、クラリオンガールに選ばれ、芸能界デビューした。
その後、報道番組のキャスターに。
2004年に、参議院議員に初当選しした。
そして、なんといっても国民に受けたのが、強烈な攻めの言葉。
攻めに攻めた蓮舫氏は、ついに野党第1党の代表にまで上り詰めた。
蓮舫氏は、「これから先、わたしたちが向かうべきは、巨大与党です。民進党を立て直して、選んでいただける政党にするために、一生懸命頑張ってまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いします」と述べた。
新代表誕生に与党は、余裕とも取れる姿勢。
自民党の二階幹事長は、「圧勝して大量得点で選ばれたということは、民進党という党の安定からいって、大変、結構なことではないかと」と述べた。
公明党の山口代表は、「新しい代表が決まったことに、祝意を申し上げたいと。建設的な立場で、具体的な政策を提案していただいて、論議を深めてまいりたいと」と述べた。
蓮舫氏は15日夜、都内のホテルで、野田前首相と会談。
執行部人事を相談したものとみられ、焦点の幹事長に野田氏の起用が浮上。
ほかにも、枝野氏の再任、細野氏、前原氏の起用が取り沙汰されている。
執行部人事でも、攻めの姿勢を貫く新代表だが、その姿勢に異変が見られた。
日本と台湾の「二重国籍」。
当初、蓮舫氏は、疑惑を否定していたが、「二重国籍」を認め、攻めから守りへと転じることを余儀なくされた。
蓮舫氏は13日、「台湾当局にわたしの籍の確認をしていたところ、昨夕、代表処から連絡がありまして、わたしの籍が残っていたということを受けましたので、あらためて報告をさせていただきます」と述べた。
民主党時代に、代表を務めた前原氏は、「わたしは1つだけ、生意気ながら、蓮舫さんに申し上げておきたいと思います。それは、わたしの失敗の経験です。『偽メール』事件というのが起きました」と述べた。
前原氏は、就任わずか7カ月で代表を辞任することとなった、「偽メール」問題を引き合いに出し、「あの教訓は、しっかりと裏付けを取ること、そして見通しを甘く持たないこと、全ての情報を開示すること、そして国民の前に真摯(しんし)であること」と述べ、蓮舫新代表に守りの大切さを説いた。
一方、民進党内からは不満、批判の声が噴出。
民進党議員からは、「執行部にいっぱい文句を言った。民進党の危機じゃないかと」、「蓮舫問題、このまま進めていいのかという疑問を呈した」、「すぐに解散されて党が壊滅する」などの声が聞かれた。
蓮舫氏は、今後も、党内外から批判にさらされることも予想される。
そんな時、攻めの蓮舫氏が、守りを固め、乗り切ることができるのか。
政治評論家、時事通信社・田崎史郎特別解説委員は、「守りの姿勢は、案外もろいなと。『二重国籍』の問題を追及された時に、その場その場で、反射神経よく答えてるんですけど、深く考えないで答えている。反射神経はいいんですけれども、思慮深さに欠けると」と述べた。
蓮舫氏は、リーダーとして思慮深さが必要だと指摘する田崎氏。
しかし、そんな思慮深さも、蓮舫氏にはマイナスになることがあると懸念している。
田崎氏じゃ、「それは、蓮舫さんの魅力を失うことでもありますよね。いろいろ反射神経、やっぱり舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及していくという蓮舫さんのプラスイメージが、弱くなっていくってことにもつながるんで、民進党の代表にはなりましたけれども、なったあとの方が大変だと思います。これからが大変」と語った。
攻めの姿勢でも、守りの姿勢でも、困難が予想される蓮舫氏。
まだまだ試練が続くとみられる。
今回の代表選でも、「二重国籍」問題で試練。
それでも、新代表にのぼり詰めた。
そんな蓮舫氏は、国会で第2党の民進党を躍進させることができるのか。
圧倒的な票数で、民進党の代表に選出された蓮舫新代表。
万歳するその瞳は、わずかに潤んでいるように見える。
蓮舫氏は、「この重責をしっかりと受け止めて、必ず選んだいただける政党に立て直す先頭に立っていきたいと、あらためてお誓いをさせていただきます」と述べた。
ついに、つかみ取った代表の座。
その原動力となったのは、多くの人に支持された「攻めの姿勢」。
1967年、台湾出身の父と、日本人の母のもとに生まれた蓮舫氏。
20歳の時に人気タレントの登竜門といわれる、クラリオンガールに選ばれ、芸能界デビューした。
その後、報道番組のキャスターに。
2004年に、参議院議員に初当選しした。
そして、なんといっても国民に受けたのが、強烈な攻めの言葉。
攻めに攻めた蓮舫氏は、ついに野党第1党の代表にまで上り詰めた。
蓮舫氏は、「これから先、わたしたちが向かうべきは、巨大与党です。民進党を立て直して、選んでいただける政党にするために、一生懸命頑張ってまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いします」と述べた。
新代表誕生に与党は、余裕とも取れる姿勢。
自民党の二階幹事長は、「圧勝して大量得点で選ばれたということは、民進党という党の安定からいって、大変、結構なことではないかと」と述べた。
公明党の山口代表は、「新しい代表が決まったことに、祝意を申し上げたいと。建設的な立場で、具体的な政策を提案していただいて、論議を深めてまいりたいと」と述べた。
蓮舫氏は15日夜、都内のホテルで、野田前首相と会談。
執行部人事を相談したものとみられ、焦点の幹事長に野田氏の起用が浮上。
ほかにも、枝野氏の再任、細野氏、前原氏の起用が取り沙汰されている。
執行部人事でも、攻めの姿勢を貫く新代表だが、その姿勢に異変が見られた。
日本と台湾の「二重国籍」。
当初、蓮舫氏は、疑惑を否定していたが、「二重国籍」を認め、攻めから守りへと転じることを余儀なくされた。
蓮舫氏は13日、「台湾当局にわたしの籍の確認をしていたところ、昨夕、代表処から連絡がありまして、わたしの籍が残っていたということを受けましたので、あらためて報告をさせていただきます」と述べた。
民主党時代に、代表を務めた前原氏は、「わたしは1つだけ、生意気ながら、蓮舫さんに申し上げておきたいと思います。それは、わたしの失敗の経験です。『偽メール』事件というのが起きました」と述べた。
前原氏は、就任わずか7カ月で代表を辞任することとなった、「偽メール」問題を引き合いに出し、「あの教訓は、しっかりと裏付けを取ること、そして見通しを甘く持たないこと、全ての情報を開示すること、そして国民の前に真摯(しんし)であること」と述べ、蓮舫新代表に守りの大切さを説いた。
一方、民進党内からは不満、批判の声が噴出。
民進党議員からは、「執行部にいっぱい文句を言った。民進党の危機じゃないかと」、「蓮舫問題、このまま進めていいのかという疑問を呈した」、「すぐに解散されて党が壊滅する」などの声が聞かれた。
蓮舫氏は、今後も、党内外から批判にさらされることも予想される。
そんな時、攻めの蓮舫氏が、守りを固め、乗り切ることができるのか。
政治評論家、時事通信社・田崎史郎特別解説委員は、「守りの姿勢は、案外もろいなと。『二重国籍』の問題を追及された時に、その場その場で、反射神経よく答えてるんですけど、深く考えないで答えている。反射神経はいいんですけれども、思慮深さに欠けると」と述べた。
蓮舫氏は、リーダーとして思慮深さが必要だと指摘する田崎氏。
しかし、そんな思慮深さも、蓮舫氏にはマイナスになることがあると懸念している。
田崎氏じゃ、「それは、蓮舫さんの魅力を失うことでもありますよね。いろいろ反射神経、やっぱり舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及していくという蓮舫さんのプラスイメージが、弱くなっていくってことにもつながるんで、民進党の代表にはなりましたけれども、なったあとの方が大変だと思います。これからが大変」と語った。
攻めの姿勢でも、守りの姿勢でも、困難が予想される蓮舫氏。
まだまだ試練が続くとみられる。