記録的短時間大雨情報 発表の間隔を短縮へ9月16日 4時08分

気象庁は、１時間の雨量が記録的な大雨となった場合に警戒を呼びかける記録的短時間大雨情報について、危険性の高まりをいち早く伝えるため、今月末から、これまでの３０分ごとの発表を１０分ごとに改めることになりました。

気象庁は、１時間の雨量が１００ミリ前後に達するなど、その地域で数年に１度程度しか発生しないような大雨となった場合に、記録的短時間大雨情報という情報を発表し、厳重な警戒を呼びかけています。
しかし、これまでは３０分ごとにデータの解析を行い情報を発表していたため、雨が強まってから実際に情報が発表されるまでに時間がかかり、国の審議会などで改善を求められていました。
このため、気象庁は、解析を行う観測地点の数を減らすなどして情報を発表する間隔を１０分ごとに短縮することになりました。実際の雨量とは１時間当たり数ミリ前後の誤差が生じる可能性があるということですが、雨が強まってから情報が発表されるまでの時間は、これまでより１０分から最大で３０分程度早まるということです。
気象庁では新たな運用を今月２８日から始める予定で、「記録的短時間大雨情報が発表された場合には、すでに災害の発生が迫っている可能性があるので、できるだけ早く避難などの身を守るための行動をとってほしい」としています。