三井住友銀行 生体認証で本人確認できるサービス開始へ

三井住友銀行は、スマートフォンを使って予約や支払いをする際に、パスワードを入力しなくても、指紋や顔などで個人を識別する生体認証の技術で本人確認ができるサービスを始めることになり、スマートフォン上で生体認証の利用が広がるきっかけとなるか注目されます。
スマートフォンを使ってさまざまなサービスの予約や料金の支払いを行う場合、サイトごとに異なるIDやパスワードを入力する必要があります。
こうした中、三井住友銀行は、情報システム大手のNTTデータや生体認証の技術を持つアイルランドのソフトウエア会社と提携して、指紋や顔、それに音声で個人を識別する生体認証で本人確認を行うサービスを来年春から始める方針を固めました。
具体的には、利用者は、3社が開発したスマートフォンのアプリに名前や住所などの情報に加えて指紋や顔などを登録しておけば、このアプリを通じて利用できる企業のサイトでは生体認証だけで予約や支払いができるようになります。
国内の銀行では、生体認証によって口座の開設や預金の引き出しができるサービスが出始めていますが、ネットを通じて事業を展開する幅広い企業のために生体認証による本人確認を手がけるのはこれが初めてで、スマートフォン上で生体認証の利用が広がるきっかけとなるか注目されます。