【9月14日 時事通信社】中国の有人宇宙プロジェクト弁公室の武平副主任は14日の記者会見で、2011年に打ち上げた宇宙実験室「天宮1号」について、17年後半に地球に落下する見通しを明らかにした。大部分は落下の過程で燃えるなどし「地上に危害が及ぶ可能性は低い」としている。国営新華社通信が伝えた。

 天宮1号は全長10.4メートル、重さ8.5トン。有人宇宙ステーションの建設をにらみ、13年にかけて無人・有人宇宙船とドッキング実験を繰り返した。

 現在は高度370キロの軌道上にあり、徐々に高度を下げている。武副主任は「必要な際には落下の予報を出し、国際社会に状況を知らせる」と話した。(c)時事通信社