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【ロッテ裏金疑惑】
韓国ロッテの捜査が大詰め 検察、創業者に続き月内にはグループ会長も
韓国のロッテグループを捜査中のソウル中央地検がロッテ創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩)氏(93)を脱税や背任容疑で取り調べた。裏金づくり疑惑をめぐり、月内に重光氏の次男でグループ会長の昭夫(同・辛東彬)氏(61)を取り調べる方針。
長男と次男による後継争いを背景にグループの財務資料が検察に持ち込まれたとみられ、捜査は大詰めを迎えた。
韓国メディアの報道や検察関係者によると、重光氏は事実婚の相手の徐美敬氏や、亡くなった夫人との間に生まれた長女、辛英子被告(73)=別の背任収財などの罪で起訴=らに日本のロッテホールディングス株式を譲渡した際、約6千億ウォン(約560億円)の贈与税脱税の疑いがある。
徐氏が経営する会社との不公正取引でグループ会社に約780億ウォンの損失を与えた背任の疑いもあり、検察は日本にいる徐氏を強制帰国させて調べる方針だ。
(共同)