ラジオを聞く人なら絶対に「よく名前を聞くはがき職人」が居ると思う。
よくラジオを聞いていて、よくメールを送っている。これは凄いと思う。
もしかしたらこういう人が、構成作家になっていくのかもしれない。
が、しかし。
ここ数年で始まったラジオが、色んなラジオに送っているはがき職人を頻繁に採用している。
でも、つまらないのだ。
つまらないなぁと思ってツイッター検索したら、わりとつまらないと言っている人が結構居たのだ。
そのはがき職人が、これもまたここ数年で始まったラジオにメールを送っていた。
MCはラジオを聞かない「タレント」だ。どうも構成作家やスタッフもラジオ沼にどっぷり、というわけでは無いらしい。
聞くところによると聴取率も良いらしい。
ウケもすべりもしなかった。さらっと流されていった。
また違うラジオでも同じはがき職人がメールを送っていた。すべった。華麗に滑った。
しかしそのラジオは、そのはがき職人のメールを採用し続けていた。特に受けた形跡も無い。なのに採用されるのは、多分スタッフが採用しているんだと思う。
はがき職人は、アットホーム感を手っ取り早く生み出すのに良いのかもしれない。
ラジオ玄人によってピックアップされ、色んなラジオで使いまわされる。
それって、リスナーには関係ないことなのだ。番組との相性もあると思うが、滑ってるのにその番組で使う必要は無いだろう。ギャラでも払っているのか。
ラジオ業界は、ラジオ玄人によって構成され、ラジオ批評家によって保っている。
そこにラジオ玄人でもない人間が聞いたり、意見を出せる余地は無い。
なのにラジオを聞けと言う。
なのにラジオ離れと言う。
そのラジオを、新しいリスナーに聞いてもらおうという努力。それが何十年も「電話企画」で補われているのだ。
聴取率週間になったら行われる電話企画。かかってくるかもしれない、という期待を持たせることで聞かせる…。そんなのだけで業界が保てると思ってるのが、逆に怖すぎる。
ラジオを聞くことは、嫌いでは無い。
しかし好きなラジオが出来て、好きなラジオを毎週聞いていくと、いろんな違和感に気付いてくる。
気付かずに終わるのか。
心配だ。