豪雨のバングラ首都に真っ赤な濁流、動物いけにえ行事で

2016.09.15 Thu posted at 20:01 JST

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(CNN) バングラデシュの首都ダッカ市内で14日、イスラム教の主要な祝祭である「犠牲祭」の動物のいけにえ行事に伴う流血が豪雨の影響で市内の路上に真っ赤な色となって奔流する異例の光景が出現した。

犠牲祭は神への感謝への表現として、羊などを殺し、住民にその肉をふるまう習わしとなっている。イスラム教の預言者イブラヒム(アブラハム)が神のお告げで求められた息子の代わりに動物を捧げた故事にちなんでいる。いけにえとなる動物は羊の他、ヤギや牛が含まれる。

イスラム教では、犠牲祭はラマダン(断食月)に次ぐ重要な祝祭として位置付けられている。

地元紙ダッカ・トリビューンによると、ダッカ市当局は犠牲祭の開始前、いけにえ行事を認める1000カ所を指定。ただ、対象外の路上で無断で実施した例もあるとみられる。

ダッカ市内の排水路設備は不十分で、豪雨に伴っていけにえの動物の血が混ざる結果となった。

今回の真っ赤な濁流発生について同国のソーシャルメディア上では行政側の適切な対応を求める声が寄せられた。動物保護運動家らは残虐な犠牲祭の見直しを求め、他には長年の課題となっている洪水被害につながる劣悪な排水システムの改善を促す要望もあった。


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