09月15日 20時05分
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題で、工法を検討するため専門家で作られた「技術会議」のメンバーだった東京都環境公社の非常勤理事長谷川猛さんが取材に応じ、地下に盛り土を行わない方針を独断で決めたことについて「空洞を作るなら専門家に話を聞くべきで、しっかりとした対策が必要だった」と述べ当時の対応を批判しました。
この中で、長谷川さんは建物の地下に盛り土が行われなかったことについて「技術会議の中では盛り土をどのように行うのかは議論の対象にはならなかった。空洞を作るならば我々に話を聞くべきだった」と述べました。
また、地下にある空洞の地面が薄いコンクリートで覆われただけの構造で、水がたまっていることについて「厚いコンクリートの床をはるなどの対策が必要だった。いまの状態では地下水がしみ出してきてしまうので問題だ。こんな空洞を作ったら会議で否定されると都の担当者はわかっていたのではないか」と指摘しました。
そのうえで、今後の対応については「空洞が必要なら盛り土と同じくらいの効果があるほどきちんと対策をした上で、都民や市場関係者にきちんと説明して信頼してもらうべきだ」と述べました。
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