(常子)メーカーの方々には志を持って作って頂きたいと思います。
(赤羽根)志を持って…?志を持ってなきゃこの仕事は務まらんよ!我々は1円でも安く商品を消費者のもとへ届ける事を社のモットーとして…。
(花山)いくら安くとも不良品を売りつけられてはたまったもんじゃないよ赤羽根さん。
何が悪い。
安いものを作って何が悪い。
欲しいものを安く買いたいと願うのは当たり前の事だろうが!え〜!?・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の」・「花束を君に」欲しいものを安く買いたいと願うのは当たり前の事だろうが!え〜!?あれこれ欲しいと思うのは消費者だ。
どれを買うか決めるのも消費者だ。
我々はお望みどおり商品を提供してやってるんだ。
我々の責任は商品を作り上げた時点で終わってるんだよ!安くて何が悪い。
安いものにはそれなりに理由があってそれでも欲しがる人間がいる。
あとは買った人間の責任だろう!安かろうがメーカーが絶対に守らねばならないのは消費者の安全だ!あなた方はその視点が全く抜け落ちている!消費者は日々のやりくりの中で積み立てたなけなしの金を使うんだよ。
あなた方には責任を持って商品を作って頂きたい!弱小出版社ごときが偉そうに…。
今は物を買えば幸せになれる世の中なんだ。
国民は貧しさと戦争を耐え抜いた。
金を得て豊かになれば皆幸せになれる世の中なんだ!どこが悪い。
私だけじゃない。
今のこの世の中そう思っている人間ばかりだ!そうやって全国民が幸せになろうと躍起になっている。
それをなぜお前らが邪魔するんだ!お金を得て豊かになりたいと私も思います。
でも…。
そのためにささやかな幸せを犠牲にしたくないだけなんです。
ささやかな幸せだ?私たちは読者の方々からたくさんのお葉書を頂きます。
その中の一つに家に冷蔵庫が来て大喜びする子どもの事が書いてありました。
その子は家でいつでも冷たいジュースが飲めると前の晩から眠れなかったそうで。
だけどその冷蔵庫が不良品で壊れたとしたらそのせいでけがをしたとしたら高いお金を出して冷蔵庫を手に入れたのにそのせいでささやかな幸せが奪われてしまうんです。
一つ赤羽根さんに確認したい事がある。
は?確認だ?アカバネの洗濯機を調べ直していた中で発覚したんですがね…。
(花山)この液体は剥離剤です。
そしてこれはお宅の洗濯機のプラグです。
注目して頂きたいのは…。
中に使われているネジです。
(赤羽根)それがどうした?何だ?メッキじゃないですか?そうだ。
鉄にメッキしてあるんだ。
そう。
どうやらアカバネでは鉄ネジをメッキで真鍮に見せかけていたんです。
(花山)これは大問題ですよ。
鉄はさびやすい。
さびた鉄では電気抵抗が高くなりネジやプラグの温度が上昇して最悪発火のおそれも出てくる。
近くに衣類なんかがあれば燃え移る可能性も十分にあるだろう。
(国実)それはSJI規格違反では?ええ。
(国実)これは偽装じゃないですか。
どういう事ですか赤羽根さん!私は何も知らん。
村山酒井これはどういう事だ!
(酒井)技術部の事は私は何も…。
その辺は村山さんしか…。
答えろ村山。
なぜこんなものが使われてるんだ!
(村山)しかたないでしょう!あの低予算で真鍮のネジなんか使える訳ないじゃないですか!貴様…。
社長のおっしゃる予算どおりに収めようとしたらこうするしかなかったんですよ!だからといって偽装しろとは言ってないぞ!我々は精いっぱいあなたの言うとおりやってきただけです!
(国実)ネジの偽装は記事にさせて頂きますから!勝手にしろ。
今日の事はありのまま記事にさせて頂きます。
はい。
私はねなんとか戦後を終わらせようと奮闘してる人たちに「あなたの暮し」が水をさしてるように思えてたんだ。
だがあなたたちの信念も少しは理解できる気がします。
そうおっしゃって頂けると…。
(花山)さあ帰ろう。
(一同)はい。
こうして公開試験が終わるとともに最新の「あなたの暮し」第45号は発行されたのです
(君子)常子がそうやって新聞読んでるのも久しぶりね。
お休みの日におうちにいるのも久しぶりですから。
フフフ。
大東京新聞はありのままの結果を報じ「あなたの暮し」は世間の信用を取り戻し売り上げも再び伸びていきました。
一方アカバネ電器製造は社長の赤羽根が謝罪会見を開き安全な電化製品を開発するため社内の体制を見直すと発表したのです
(美子)それじゃ行ってきます。
(2人)行ってらっしゃい。
南さんによろしくね。
はい。
(2人)フフフフ。
(宗吉)照代よかったなあ。
(照代)そうですね。
(南)ただいま帰りました。
(宗吉)おう。
大将頼まれたもの買ってきました。
(照代)ご苦労さま。
いいえ。
タイショウ。
はい。
ちょっと…ここ座れや。
実はなタイショウそろそろこの店をお前に譲ろうと思ってな。
えっ?いやお言葉はうれしいですが俺まだ半人前だし…。
謙遜すんなって。
間違いなくコックとしての才能があるんだ。
いいか?自分の店を持って自分の責任で料理をしなくちゃいけないようになるともう一つ腕は上がるんだ。
どうだ?やってみねえか?料理の道から身を引くつもりですか?ああ。
そろそろ腰もつらくなってきたしな。
だからって俺じゃなくて身内の富江さんや長谷川さんに任せる事だってできるじゃないですか。
何言ってんだ。
お前が身内じゃなかったら一体誰が身内だっていうんだよ。
それにね長谷川さんが高崎でやっと店を任せられるようになったの。
向こうの暮らしも安定してきて「こっちに来て一緒に暮らそう」って前々から富江に誘われていたのよ。
いい年して東京戻ってきてなんとか悔いのない時間を過ごせたと思ってる。
もう思い残す事もねえしなそろそろあっちに戻ってもいいだろうってな。
だからお前にこの店を任せてえんだ。
南君も店を持って一人前になれば美子ちゃんだってきっと喜ぶでしょう。
最近なしみじみ思うんだ。
なんていう巡り合わせだったんだろうってな…。
常子や鞠子や美子のこの先の人生も気になるしなあ。
あいつらがかわいくてしかたなくってよ。
別に身内でもねえからこんな事を心配するのもおかしな話なんだが…。
美子とお前が結婚して少しでもつながりを持てるという事は俺たちにとっちゃ幸せな事なんだ。
(戸が開く音)
(宗吉)いらっしゃい。
こんにちは。
あれ?もう終わりですか?待ってたのよ。
そろそろ美子ちゃんが来るかと思って。
大事なデートの時間に合わせてやったぞ。
えっ?フフフ冗談よ。
客足が落ち着いたんで休憩してただけだ。
もう!そうですよね。
まだ閉めるのには少し早いですものね。
フフフ。
(照代)だけどもう今日はそろそろお客さんも来ないんじゃないかしら。
おうそうだなあ。
タイショウ今日はもう帰っていいぞ。
ご苦労さま。
どうした?タイショウ。
早く帰れ。
大将。
女将さん。
ありがとうございます。
2016/09/15(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(142)「常子、小さな幸せを大事にする」[解][字][デ][再]
常子(高畑充希)に向かって赤羽根(古田新太)が消費者が求めているだけだと叫ぶ。花山(唐沢寿明)は一番大切なのは安全だと反論し、試験で発見したある事実を公表する。
詳細情報
番組内容
「あなたの暮し」の試験は、ただのアラ探しだ。常子(高畑充希)に向かって赤羽根(古田新太)が叫ぶ。消費者が欲しがるから安い商品を提供しているだけで、買ったあとの責任は消費者にあると赤羽根は主張する。一方、常子と花山(唐沢寿明)は、家族を思う立場になって考えてみると、一番大切なのは不具合のない安全な製品を作ることなのではと反論する。そして、赤羽根に商品試験中に発見した決定的な事実を公表することに…。
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,杉咲花,ピエール瀧,平岩紙,佐藤仁美,石丸幹二,阿部純子,上杉柊平,野間口徹,矢野聖人,伊藤淳史,古田新太,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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