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 パラリンピックを見ていると、五輪以上に急激に競技レベルが上がっていると感じる。車いすテニス男子の国枝慎吾がシングルス準々決勝で敗退して3連覇を逃したのは、一例だ。陸上の走り幅跳びでは新しい技術が生まれ、劇的にパフォーマンスが向上している。

 一方で、パラリンピック報道には違和感を持っている。

 障害者スポーツは、障害の種類や程度に応じてクラスが細かく分かれているため、種目数が増えてしまう。結果として選手が分散し、出場選手数が著しく少ない種目がある。選手の多さとパフォーマンスの高さは比例するものだから、競技レベルが高くはない種目も見受けられる。それなのに、ことパラリンピックに関しては、どんな結果やパフォーマンスであれ、すごいと言わないといけない空気を感じる。

 すごいと感じたものを称賛し評…

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