60歳以上の女性 美容医療のトラブルに注意を

60歳以上の女性 美容医療のトラブルに注意を
顔のしわを取るなどの美容医療をめぐり高額な請求をされたなどといった、60歳以上の女性からの相談が、この5年間におよそ900件寄せられ、中には数本の注射でおよそ1300万円を請求されたケースもあるとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、顔のしわやたるみを取るなどの美容医療をめぐり高額な請求をされたといった、60歳以上の女性からの相談が、全国の消費生活センターに、ことし3月までの5年間で合わせて892件寄せられているということです。
相談内容としては、カウンセリングを受けるつもりだったのに、十分な説明もないまま、その日のうちに顔のしわを取るための注射を数本打たれ、およそ1300万円を請求されたケースや、「今すぐに契約するつもりはない」と言っても、1時間以上にわたって勧誘され、断り切れずに注射をされたケースなどがあるということです。
また、注射を打たれておよそ800万円を支払ったあとに相談してきたケースもあったということです。
年配の女性の場合、手軽さをアピールする新聞の折り込み広告をきっかけにトラブルに巻き込まれることが多いということで、国民生活センターの丸山琴野さんは「納得できないまま、その日のうちに契約することは、決してしないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。
国民生活センターは「60歳以上の消費者トラブル110番」として、16日午前10時から午後4時まで、さまざまな相談を受け付けることにしています。電話番号は、03-5793-4110です。