■どこに行っても安物ショッピング…「韓国にはもう二度と来ない」
7月初めに3泊4日の日程で中国人の団体観光客と共に済州島を観光した。宿泊と観光で43万ウォン(約4万円)を支払った。旅行会社から送られてきたスケジュール表には、馬、チョコレート、人形などをテーマにした「テーマパーク」の訪問が10カ所、タックスリファンド(付加価値税の払い戻し)免税店と小さなお土産店が4カ所それぞれ含まれていた。
午前9時から始まった初日のスケジュールは、「博物館は生きている」、パシフィックランド、観光農園、松岳山オルレギル(ハイキングコース)、ガラスの城、ザ・馬パークの順だった。電車や路線バスでのアクセスが容易でない観光地ばかりだ。約30分でテーマパークを見学すると、ここぞとばかりにキャラクター人形、馬油クリーム、ガラス工芸品などを売る記念品ショップが登場した。中国人たちは売り場ごとに「70%割引」「今日一日だけ半額」と叫ぶ売り子たちの呼び込み行為に魅せられたかのように次々と商品を手に取ってはレジへと向かった。約30分にわたる「嵐のようなショッピング」を終え、化粧品や生活用品などをたくさん詰め込んだ3-4個のショッピングバッグを両手に出てきた観光客たちの表情は、なんだか曇っていた。「従業員たちの販売態度があんまりにも強引で、いくらで買ったのか覚えていない」と言った。
同日のスケジュールのうち記念品店が含まれていたテーマパークの観覧時間は約40分と長く設定されていた方だったが、絶景といわれる松岳山のオルレギルでは海を背景に2枚の写真を撮る余裕さえもなかった。ホテルに戻ると、何を見たのか何が楽しかったのかよく覚えていないまま足の力だけが抜けていった。これと言って何かをしたわけでもなく一日が過ぎ去ってしまったかのような気分だった。