独医薬品大手バイエル 米企業を6兆円超で買収へ
ドイツの大手医薬品メーカー「バイエル」は、遺伝子組み換え種子の製造・販売で世界最大手のアメリカのメーカーを日本円にしておよそ6兆8000億円で買収することで合意したと発表しました。
ドイツの大手医薬品メーカー「バイエル」が、14日発表したところによりますと、バイエルは遺伝子組み換え種子の製造・販売で世界最大手、アメリカの「モンサント」を660億ドル、日本円にしておよそ6兆8000億円で買収することでモンサント側と合意しました。
バイエルは、今回の買収によってモンサントが持つ遺伝子組み換えなどの最先端の技術を取り込む狙いがあり、買収の3年後には1600億円を超える利益の押し上げが期待できるとしています。買収が完了すれば、農薬や種子の分野で圧倒的なシェアを持つ世界最大のメーカーが誕生する見通しで、今後は各国の競争当局から承認が得られるかどうかが焦点となります。
農薬や種子の分野をめぐっては、新興国での需要拡大が見込まれる一方、穀物価格の低迷で、農薬などを手がけるメーカーの経営環境は厳しさを増しています。こうした中、去年12月にアメリカの大手「ダウ・ケミカル」と「デュポン」が合併することで合意したほか、ことし2月には、中国国有の化学メーカーがスイスの大手農薬メーカーを買収することで合意するなど、世界的な再編が相次いでいます。
バイエルは、今回の買収によってモンサントが持つ遺伝子組み換えなどの最先端の技術を取り込む狙いがあり、買収の3年後には1600億円を超える利益の押し上げが期待できるとしています。買収が完了すれば、農薬や種子の分野で圧倒的なシェアを持つ世界最大のメーカーが誕生する見通しで、今後は各国の競争当局から承認が得られるかどうかが焦点となります。
農薬や種子の分野をめぐっては、新興国での需要拡大が見込まれる一方、穀物価格の低迷で、農薬などを手がけるメーカーの経営環境は厳しさを増しています。こうした中、去年12月にアメリカの大手「ダウ・ケミカル」と「デュポン」が合併することで合意したほか、ことし2月には、中国国有の化学メーカーがスイスの大手農薬メーカーを買収することで合意するなど、世界的な再編が相次いでいます。