最新のブルームバーグの調査によると、歴史的に大統領選挙の帰趨を決することが多かったオハイオ州の有権者投票意向調査でトランプ(48%)がクリントン(43%)よりリードしていることが判明しました。
歴史的にオハイオ州は民主党、あるいは共和党というパルチザン(=党派主義)に偏ることなく、勢いのある大統領候補の方へ自然になびく傾向が見られました。
実際、過去30回の大統領選挙のうち実に28回、オハイオ州で勝った候補者が最終的に大統領になりました。
ちなみに全国ベースでの現在の支持率はクリントンが45.6%、トランプが43.6%です。

さて、実際の大統領選挙は選挙人投票(Electoral vote)というポイントを巡って戦われます。つまり各州に「カリフォルニアで勝った候補には55ポイント、テキサスで勝った候補には38ポイント……」という風に州ごとにポイントが与えられており、その合計点で勝者が決まるのです。
その基準で現在リアルクリアポリティクスが試算するポイント数はクリントンが209ポイント、トランプが154ポイント、どちらともつかないが175ポイントになっています。

トランプは、9月7日、フィラデルフィアで演説し、防衛予算の上限撤廃を提案しました。
この時のスピーチは普段のトランプの発言とは打って変わって真面目そのものでした。それが人気UPにつながっています。
トランプは「オバマ政権の下で米国のGDPに占める防衛予算は第二次世界大戦以降最低に縮小している。また陸軍は1940年以来で最も小さくなっている。海軍は1915年以来で最も小さくなっている。空軍は1947年以来で最小だ。ロナルド・レーガン大統領が大統領の任期を終えた時、米国海軍には592隻の艦船があったが、現在は276隻にまで減っている。空軍の航空機の平均年齢は27年である」と指摘しました。
現在の連邦予算制御法では歳出の上限が来てしまった場合、政府各省割当てられている予算の削減が自動的に実施されます。
トランプは「防衛予算は国家予算の6分の1に過ぎないのに、実際の予算削減の50%が防衛費の削減により達成されているのはおかしい。私が大統領になったらこの連邦予算制御法を直ちにやめることを議会に対して提言する」と主張しました。
さらにトランプ候補は「現在の陸軍の兵員数は49万人だが、これをシンクタンク、ヘリテージ財団が試算する最低必要兵力である54万人にまで増員する。海軍の艦船は同様に350隻にまで持って行く。さらに空軍の戦闘機は現在の1,113機から1,200機に持って行く。その上、北朝鮮やイランからのミサイル攻撃の脅威に対抗するためミサイル防衛システムを構築する。巡洋艦がミサイル防衛システムの要となるが、老朽化が激しいのでアップグレードする」と公約しました。
われわれマーケットの参加者にとり、この提案が持つ重要な意味は、トランプが主張する連邦予算制御法の廃案が実現すれば、アメリカの財政規律が乱れるという点です。これは米国財務省証券にとっては売り材料です。
歴史的にオハイオ州は民主党、あるいは共和党というパルチザン(=党派主義)に偏ることなく、勢いのある大統領候補の方へ自然になびく傾向が見られました。
実際、過去30回の大統領選挙のうち実に28回、オハイオ州で勝った候補者が最終的に大統領になりました。
ちなみに全国ベースでの現在の支持率はクリントンが45.6%、トランプが43.6%です。
さて、実際の大統領選挙は選挙人投票(Electoral vote)というポイントを巡って戦われます。つまり各州に「カリフォルニアで勝った候補には55ポイント、テキサスで勝った候補には38ポイント……」という風に州ごとにポイントが与えられており、その合計点で勝者が決まるのです。
その基準で現在リアルクリアポリティクスが試算するポイント数はクリントンが209ポイント、トランプが154ポイント、どちらともつかないが175ポイントになっています。
トランプは、9月7日、フィラデルフィアで演説し、防衛予算の上限撤廃を提案しました。
この時のスピーチは普段のトランプの発言とは打って変わって真面目そのものでした。それが人気UPにつながっています。
トランプは「オバマ政権の下で米国のGDPに占める防衛予算は第二次世界大戦以降最低に縮小している。また陸軍は1940年以来で最も小さくなっている。海軍は1915年以来で最も小さくなっている。空軍は1947年以来で最小だ。ロナルド・レーガン大統領が大統領の任期を終えた時、米国海軍には592隻の艦船があったが、現在は276隻にまで減っている。空軍の航空機の平均年齢は27年である」と指摘しました。
現在の連邦予算制御法では歳出の上限が来てしまった場合、政府各省割当てられている予算の削減が自動的に実施されます。
トランプは「防衛予算は国家予算の6分の1に過ぎないのに、実際の予算削減の50%が防衛費の削減により達成されているのはおかしい。私が大統領になったらこの連邦予算制御法を直ちにやめることを議会に対して提言する」と主張しました。
さらにトランプ候補は「現在の陸軍の兵員数は49万人だが、これをシンクタンク、ヘリテージ財団が試算する最低必要兵力である54万人にまで増員する。海軍の艦船は同様に350隻にまで持って行く。さらに空軍の戦闘機は現在の1,113機から1,200機に持って行く。その上、北朝鮮やイランからのミサイル攻撃の脅威に対抗するためミサイル防衛システムを構築する。巡洋艦がミサイル防衛システムの要となるが、老朽化が激しいのでアップグレードする」と公約しました。
われわれマーケットの参加者にとり、この提案が持つ重要な意味は、トランプが主張する連邦予算制御法の廃案が実現すれば、アメリカの財政規律が乱れるという点です。これは米国財務省証券にとっては売り材料です。