ドイツの医薬・農薬大手バイエルは14日、米国の農業・種子メーカー大手モンサントを総額660億ドル(約6兆8千億円)で買収する、と発表した。農薬や種子関連の分野で圧倒的なシェアを持つ巨大企業が誕生することになる。

 バイエルは農薬分野で世界大手で、遺伝子組み換え種子の製造や販売に強いモンサントは種子関連では世界首位だ。農業関連の業界では、新興国向けなどの需要が急増する一方、穀物価格の低迷や研究開発費の増加が経営の負担にもなる。両社は、統合により事業の効率化をめざす。

 バイエルのバウマン最高経営責任者は14日、「この統合は業界のリーダーとしての地位を得る重要なステップで、成長の加速につながる」との声明を出した。

 両社を巡っては、バイエルは5…

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