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 東京都中央区の築地市場の隣に区が建設した商業施設「築地魚河岸」が、予定の10月にオープンするか、揺れている。豊洲新市場(江東区)で発覚した「盛り土」問題をうけ、元々移転しない築地場外市場にも思わぬ余波が広がっている。

 10日、築地魚河岸に入る水産や青果の仲卸ら56業者の関係者が集まった開業準備協議会。区側が、築地市場の移転が見通せないことを理由に「10月15日の開業が延期になる可能性もある」と伝えると、出席者からため息が漏れた。

 「豊洲の問題とは別物だと思っていた。死活問題ですよ」。現在は築地市場内で鮮魚の仲卸を営む60代女性は、こう嘆いた。豊洲新市場と築地魚河岸の両方にそれぞれ新店舗を出す予定だが、「豊洲は一般客の入場制限が厳しくなりそうで、店舗も狭い。出入りが自由で店舗が広い築地魚河岸に期待していた」。協議会の後、築地魚河岸での店舗工事をストップさせたという。

 築地魚河岸は、プロの料理人が…

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