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東方出逢譚 作者:緋翠
2/2

part1 吸血鬼事件

注意

この物語は二次創作です。
また拙い表現や不適切な表現が含まれている場合がございますのでその時は御一喝ください
家族から唐突に別れを告げられて早数か月。ここの生活にもある程度なれ、友人と呼べる存在も出来た。
私は本名をイザヴェル=チェレスティーナ。貴族の家系の次女でした。しかし理由も聞かされないままこの孤児院に入れられました。
その孤児院は貧民街から来た人も多く、私を快く思わなかった。でもその程度のあからさまな敵意なら恐れることはない。
そう思ってずっと生活していました。
年月は過ぎ、私は13を迎える誕生日の日の夜、その事件は起きた。突如男が押し入り、充血したような眼をぎらつかせながら周りの子を見境なく噛み付いては下卑な声で
「やはり幼子の血は非常によく体に染み渡るッ!もっとだ!もっと寄越せェェェ!!」
イザヴェルは運よくその場に居合わせなかった事で男には見つからずにすんだ。
『残っている皆を助けないと』と直感的に思い武器になるものを探す。
食事用のナイフ?それじゃ傷しかつけられない。
そうだ、玄関にある大きいナイフなら!
そう思い玄関に走り、銀で出来たナイフをガッシリを掴む。
急いで戻る。
瞬間。
再び。
世界は止まる。
今度は自覚出来た。
それと同時に自分に恐れを抱いた。
自分は他者とは何か一線を画す≪何か≫を自覚した。
しかしそんな感情に構っている暇はない。
速く、助けないと
静止した時間がもうすぐ終わることが分かる。しかしまだ男は6mほど前方にいる。
イザヴェルは半ば躍起になってナイフを投げた。
ナイフは空中に留まり、静止した時間の仲間入りをした。
イザヴェルが絶望しかけた瞬間、下卑た声ならざる咆哮が耳を劈く。
そして男が倒れる。
その先には干からびた死体が幾つもあった。しかし見覚えのある顔。
死んだ。
おそらく、全員、死んだ。
そう理解出来てしまった瞬間、イザヴェルはとてつもない怒りと憎悪に支配され、男の背中、恐らく心臓を貫いているであろうナイフを。
幾度も
幾度も
何度でも突き立てた。
返り血でイザヴェルが濡れるがお構い無しだ。
もはや原型の見えない肉塊に豹変した男だったものは強烈な悪臭を放ち、そこにいるイザヴェルの不快感を助長させた。
あれからどれほどの時間がたっただろうか。
1晩?6時間?2時間?
感覚は麻痺してわからないが多分自分が思っている以上に短い地獄だっただろう。
荒いでる呼吸を整え惨状を改めて視認した。かつて元気に話し、運動をしていた人たちはもう水分がほぼ残っておらずミイラのようになっていた。
血液は肉塊を中心に広がっている。そこからは強烈な鉄臭さと生臭さが発生し、思わず嘔吐しそうになるが堪える。
のちに駆け付けた警察隊に事情を聴かれ、その男が指名手配中の吸血鬼だったという。
この話は公開されず、孤児院自体がなかったものとなったそうだ。
私はヴァンパイアハンターの一員となり、能力の活用できる場所を得た。
それが、すべての始まりだった。

part1 fin
事実上は2度目の投稿なんですが実質初投稿です。
この小説の所以は友人とふとレミリアと咲夜について気になったので色々調べた結果書きたくなったのでやってみました。後悔も反省もしません。
まだ東方らしい要素は少ないですがいくつかある謎が東方要素を出してくれる事を祈りつつ眠ります

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