光コラボの電話勧誘は要注意、話がとんでもない方向に進みます!
この話、3件の電話番号が関わっています。番号別にどんな内容だったか書いていきましょう。要するに「光コラボ」というNTTのフレッツ光から光コラボレーション事業者へ契約先を変更する話です。注意喚起がてらまとめてみます。
昼間にかかった電話080-0919-9523
たまたま妻が昼間に取った電話が080-0919-9523です。フリーダイヤルでもない080だったことと、学校などからの電話がかかることがあるのでたまたま取ってしまったもの。
- NTTの光回線の件で電話した
- 料金が安くなるサービスがある
- 夜にまた電話する
妻が「主人しかわからないので」というと「そうですよね、わからないですよね」といかにも「お前では埒が明かない」風でちょっといらっときたそうで(笑)「なんかインターネットが安くなるって言ってたよ、また夜かけるって」というので、「ああ、またNTTさんがお得なサービスでも始めてくれはったんかな」と思ったんです。
だって僕、NTTのフレッツ光大好きですから(^_-)
そして晩ごはんを食べてお風呂に入ろうとしていた頃、電話が掛かって来ました。
0120-953-174からの電話
夜にかかってくる電話は滅多にないので電話に出ようとしたら昼間の番号と違いフリーダイヤルの0120-953-174だったんです。まぁその件だろうと電話に出ると、いかにも「テレアポの達人」風の女性が早口で喋りかけてきます。
- 昼間にも電話した
- NTTのフレッツ光からさらに料金がお得になるサービスの提案
- お客様はなにも手続きすること無く値段が安くなる
- 「今どこのプロバイダーを使ってますか」「OCN」
- 今はプロバイダーの契約がいらなくなった
- 住んでるのは一戸建て、マンション?
- 光テレビなどはついてますか?
- 「ビッグローブ光に変更するだけで値段が下がる」「えっ??」
- 「メール使えなくなるやん」「メールはそのまま使えます」
- お使いのパソコンのOSは?
- プロバイダがいらなくなったので、ビッグローブ光に変えるだけで値段が下がる
- もう一度「※※警備保障」から電話をさせるので、NTTの書類を探しておいて手元に持っておいて欲しい←これが非常に危険!!!後述します
このあたりで頭のなかに警告音が鳴り響きます。これはおかしい。でもこの女性はどうやら取り次ぎ要員、要は「興味のある人を発見して業者に引き継ぐ係」らしく、「※※警備保障」から電話をさせるという。なかなか面白くなってきた。
じゃあ次に掛かって来た人から話しを聞いてみよう。
0120-998-063からの電話
さっきの女性が電話を切ってから数分後「※※警備保障」の人から電話が入る。
- NTT+OCNを「ビッグローブ光」に切り替えることで安くなる
- お住まいは一戸建てですか?
ああやっぱり。NTTとはまったく関係がない人達で確定。さっきの女性とも何の話もできていない。
「電話でのやりとりでは理解できないので書面で資料などを送って下さい」
「それは私の一存ではできないことになっています」
「えっ?なんで?資料として見せてと言ってるだけですよ」
「上司に相談してみないといけないので、どうもすみませんでしたゴニョゴニョ」ガチャッ
しまった逃げられた(笑)そもそもこの人たち、きっとウチの住所すら知らなかったんでしょうね。
さて、どうやら苦情も多く入っているこの「光コラボ」の話を少しまとめてみます。
「光コラボ」ってなんなん?
僕の大好きなNTTさんのホームページに詳しく載っています。
「光コラボ」というのは「光コラボレーション」の略です。
光コラボレーション事業者さまが、NTT西日本から光回線を借り受けて提供する光アクセスサービスと、自ら提供する様々なサービスを組み合わせ、お客さまに、より便利なサービスを提供していくモデルです。
本モデルにより、 NTT西日本から光回線を借り受けてサービスを提供する事業者を「光コラボレーション事業者」と、また、光コラボレーション事業者さまが提供する光アクセスサービスを「コラボ光」といいます。
この絵がわかりやすいですね。
ウチが今契約してるのは左側。フレッツ光のサービスを使用していてプロバイダーはOCN。NTTのグループNTTコミュニケーションズが運営している安心感。何かトラブルがあれば電話サポートもしてくれるし。
さて反対側のピンクの方が光コラボ。
光コラボレーション事業者がNTTの光回線を借りて客(一般家庭)にフレッツ光のような光通信サービスを行うのが光コラボ。ひかり電話やフレッツテレビなどはそのまま光コラボレーション事業者が付加サービスとして継続、オプションの「フレッツ・スポット」や「光ポータブルLTE」はNTTがサービスを提供します。ただし、NTT西日本で利用に応じてポイントが貯まる「CLUB NTT-West」や「セキュリティ対策ツール」などは光コラボに変えてしまうとサービスを停止させられてしまいます。
「転用承諾番号」には要注意
光コラボの特徴は
- フレッツ光の回線を使うので工事が不要
- 請求が一つにまとめられる(ことがある)ため料金が下がる(可能性が高い)
- 光コラボ事業者が独自のサービスを出している
まぁ確かに企業間で競争があるほうが値段は下がりますよね。NTTから回線を借りてそれを安く提供してくれるんだったらお得なサービスとして受け入れるのも手です。今回のウチの場合は「NTT+OCN」なのが「ビッグローブ光」に一本化できるんだから請求は確かにまとめられるけど、OCNのメールを使い続けたかったらOCNとの契約は延長せざるを得ないんですよね。意味ないやん!!!
ただ、今回の場合は勧誘方法が「いかにもNTTのサービスの一環で」のように見せかけてくることに悪質さを感じるし、いかにもNTTフレッツの契約の延長上でサービス提供により値段が下がるというような触れ込みを使っているところ。
業者に言われるがままNTTから「転用承諾番号」をもらい光コラボに転用されてしまうと完全にNTTとの契約は解約になります。これが電話で出来てしまうのが恐ろしい。先ほどの会話の中で「←これが非常に危険!!!後述します」と書いたのがこのことです。
転用承諾番号をもらうためにはこのような情報が必要になります。
- お客さまID、ひかり電話番号もしくはご契約者さまの連絡先電話番号
- ご契約者様名
- フレッツ光ご利用場所住所
- フレッツ光ご利用料金のお支払い方法
これを聞き出すことができれば業者の方で転用手続きが出来てしまいますから。悪徳業者は勝手にこの手続までやってしまうようです。総務省からも注意喚起が出ています。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000388714.pdf
光コラボがダメなわけではない
値段が安くなったり請求が一本化できたりとメリットもある光コラボ。これをすべて否定するつもりはありませんが、代理店等の競争で強引な手法や電話勧誘が繰り広げられている模様です。また、値段は安くなったのにインターネットの回線速度が低下したり接続が切れる、といった話も出ています。
調べるとよく出てくるのは
- OCN光 加入者数と設備投資のスピードが合わず速度が低下しがち
- ソフトバンク光 OCN同様設備が間に合っていない地域がある
- docomo光 docomoの知名度で回線獲得するもOCNの回線を借りてるのでOCN光同様速度が上がらない。docomo光はプロバイダーが選択可能
とりあえずはじっくりと乗り換えを検討することですね。間違ってもあやしげな電話勧誘に乗らないことです。絶対に転用承諾番号に関する情報などは口にしてはいけませんので気をつけてくださいね。
※この記事は「ビッグローブ光」というサービスがダメ、という趣旨ではありません。ビッグローブ光の代理店による悪質な電話勧誘への注意喚起ということでご理解下さい。