■連載一覧
  • 「ハイブリッド戦争」の脅威
  • 新閣僚に聞く
  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
  • 「立憲主義」について
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 2016/9/05
  • 2016/9/02
  • 2016/8/24
  • 2016/8/22
  • 2016/8/17
  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
  • 戦後70年 識者は語る
  • 2015 世界はどう動く-識者に聞く
  • 2014 世界はどう動く
  • 2016/1/04
  • 2015/8/09
  • 2015/1/07
  • 2014/1/06
  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
  • 2016/1/18
  • 2015/12/26
  • 2015/7/12
  • 2014/11/21
  • 2014/11/14
  • 2014/11/06
  • 2014/7/08
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
  • 2016/7/26
  • 2016/6/03
  • 2016/5/31
  • 2016/5/19
  • 2016/3/22
  • 2015/11/18
  • 2015/10/14
  • 2015/9/07
  • 2014/3/31
  • 2014/2/14
  • 2013/4/18
  • 多難な年明けのトルコ
  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
  • 2016/1/30
  • 2015/12/11
  • 2015/11/13
  • 再改造内閣 始動
  • 安倍政権 新たな挑戦
  • 16参院選 注目区を行く
  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
  • 2016/8/04
  • 2016/7/12
  • 2016/6/30
  • 2016/5/23
  • 2016/4/25
  • 2016/4/04
  • 2015/10/08
  • 2015/8/06
  • 2014/12/16
  • 2014/12/07
  • 2014/9/05
  • 2014/4/26
  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
  • 2016/1/26
  • 2015/10/01
  • 2013/7/08
  • 迎撃ミサイル配備 韓国の決断
  • 3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会
  • 検証 元料理人 藤本氏の再訪朝
  • 韓国総選挙ショック
  • 日韓国交正常化50年 識者に聞く
  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
  • 日韓国交正常化50年 「嫌韓」「反日」を越えて
  • 張成沢氏失脚 北で何が起きたか
  • 2016/7/20
  • 2016/5/10
  • 2016/4/29
  • 2016/4/15
  • 2015/6/22
  • 2015/5/11
  • 2015/2/05
  • 2013/12/10
  • 待ったなし地球温暖化対策
  • 環境先進国フランスの挑戦
  • 迫る気候変動の脅威 どうする大災害への備え
  • 2016/1/02
  • 2015/10/07
  • 2015/9/21
  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
  • オバマ外交と次期米大統領の課題
  • 2016年米大統領選まで1年
  • 再考 オバマの世界観
  • オバマの対宗教戦争・第1部
  • オバマの対宗教戦争・第2部
  • 2016/8/06
  • 2016/6/14
  • 2015/11/08
  • 2015/7/06
  • 2013/8/05
  • 2013/9/30
  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    岸元 実春
    岸元 実春
    フリーライター
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    私が同性婚に反対する理由

     私は、同性婚に明確に反対する者である。世論調査を見ても、同性婚に反対する意見は、まだ3割を超えている。同性婚容認派の多くは、マスコミや左翼系文化人の宣伝で「なんとなく、賛成」と言っているだけであるから、同性婚反対派が本気で世論を啓発すれば、今の状況を逆転させることも可能だと思う。

     残念ながら、若い世代において、明確に同性婚への反対を訴えることには、多大な勇気を要する。私もネット上で「差別主義者」のレッテルを貼られることもしばしばであった。しかし、私は決して感情的にLGBTへの嫌悪感を持っているから同性婚に反対している、というわけではない。明確な論理をもって同性婚容認という暴挙に反対しているのである。

     そもそも、結婚とは何のために存在するのであろうか?LGBTに対して、「愛し合っているから」というだけの理由で、婚姻を認めても良いものなのだろうか? というのは、世の中には長い間、恋人の関係であっても、結婚しない人たちも存在するからだ。その背景には、結婚には法律上、特別な権利と義務が付いてくるということが挙げられる。

     例えば、『民法』761条では、夫婦には日常家事債務の分担義務がある、とされており、他にも夫婦が結婚生活を営むにあたっては、様々な扶助義務や協力義務が発生する。婚姻届けを出すという行為は、単に2人の愛情を確かめるだけの行為ではなく、家庭生活を営むための法的な関係を構築する行為なのである。

     もう少し、分かり易い例を用いると、「近親婚の禁止」や「未成年者の婚姻制限」が挙げられる。

     「愛し合っているのだから、LGBTにも婚姻の権利を認めろ!」と、彼らは言っているが、それならば兄妹が愛し合っていれば婚姻の権利を認めるべきなのだろうか? あるいは、我が国では性的同意年齢が13歳であるが、結婚年齢は男子だと188歳、女子だと16歳であり、しかも、未成年者の婚姻には親の同意が必要である。しかし、「愛し合っているから、結婚を認めるべき」というのであれば、16歳や13歳はおろか、世の中にはプラトニックな愛情もあるのだから、小学生や幼稚園児が「相思相愛」になっていれば、もう、その時点で婚姻を認めなくてはならなくなるであろう。少なくとも、婚姻可能年齢に達しているのに、未成年だという理由で「保護者の同意」を必要としている規定はおかしい、という議論がいつ出てきてもおかしくない。

     同性婚が『日本国憲法』第24条に違反することについては、すでに多くの識者が指摘されていることだし、私も大学でそう習ったのだが、一部の政治家が「同性婚容認のための憲法改正」を検討している、という話が『週刊金曜日』に掲載されていたので、この問題についても言及させていただきたい。

     同性婚というのは、法律云々以前に、人の道、いや、獣の道にも反する行為である。

     というのは、人間は言うまでもなく、有性生殖で繁殖する多細胞生物であり、この地球上の生物はこれまで何億年も、一説には10億年近く、有性生殖で繁殖してきたとされている。そうした、何億年もの「伝統」をぶち壊していいのかという問題だ。

     こういうと、禽獣にも同性愛行為を行うものはいるというが、どこの生物にも、道から外れるものは存在する。近親相姦を行う人間が過去にいたとしても、それを法律で認めるべきである、という話にならないのと同じだ。念のために確認しておくと、私はLGBTの恋愛そのものに反対しているのではなく、それを法律婚という形で公許することに反対しているのである。

     さらに、指摘しておくべきことがある。ここまでいうと「くどい」と言われそうだが、この問題について下手に発言するとどんな小さな揚げ足を取ってでも「差別主義者」に仕立て上げられるのが、今の時世であるから、念には念を入れて、言っておかなければならないことが、存在する。

     それは、「LGBTは先天的な形質であり、それを理由に結婚の権利を認めないのは差別だ!」というものである。その「先天的な同性愛」論ともいうべき主張に対しては、次の一言で、片付けることができる。

     「貴方は、新生児の頃から、性愛の感情を抱いていたのですか?」
     とは言っても、それでも納得できない方もいるようなので、言っておくと、世の中には「体質」というものが存在する。仮に、肥満の遺伝子をもって生まれたとしても、赤ちゃんの頃から肥満体形で生まれてくるわけではないし、全員が肥満に育つわけでもない。近年、「同性愛者の遺伝子が原因」とか「13人に1人がLGBT」等という話が流れており、その真偽も検討されるべきであるが、仮に「同性愛の遺伝子」なるものが存在していたとしても、それは「LGBTになりやすい体質」であるというだけであって、必ずしも、LGBTになることを「保証」するものではない。戦国大名に男色が多かったところを見ても、LGBTになるには環境的な要因も見逃せないだろう。

     私は、決して、LGBTの人たちを差別する意図がある訳ではない。ただ、以上のことから、同性婚容認派の主張は全く根拠がないどころか、矛盾と欺瞞に満ちているものであることが分かる。

     最後に、年配の方からすると、「同性婚が容認される」と言われても、なかなか信じられないかもしれない。しかし、今の若者世代においては、「LGBTの権利向上」が、恰も絶対的な正義であるかのような同調圧力が存在する。そのことについても、また気を改めて報告させていただきたい。

    4

    コメントを書く

    コメントを書くにはログインが必要です。→ログイン