非常に強い台風14号 台湾で750ミリ超の大雨

非常に強い台風14号 台湾で750ミリ超の大雨
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非常に強い台風14号は、台湾の西の海上を北西へ進んでいて、台湾では、この24時間に降った雨の量が多いところで750ミリを超える大雨になっています。各気象当局は、大雨や暴風、高波、高潮などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、非常に強い台風14号は、午後9時には台湾の西の海上を1時間に25キロの速さで北西へ進んでいます。
中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。この時間、台湾は台風の暴風域から抜けましたが、南部を中心に発達した雨雲がかかっています。

台湾の気象当局によりますと、台湾では、南東部の離島蘭嶼島で14日朝から猛烈な風が吹き、現地時間の午前7時ごろに59メートルの最大瞬間風速を観測したほか、各地で断続的に激しい雨が降り、南部の山沿いなどでは、局地的に1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降って、この24時間に降った雨の量は多いところで750ミリを超えています。
雨量はさらに増えると予想され、現地時間の15日夜までに降る雨の量は、台湾南部や東部の多いところで、200ミリから400ミリに達すると予想されています。
台風は、これから15日朝にかけて中国南部にかなり近づき、その後、上陸する見込みで、各気象当局は、大雨や暴風、高波、高潮などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

一方、強い台風16号は、フィリピンの東の海上を1時間に20キロの速さで西北西へ進んでいます。台風は、16日以降、沖縄県の先島諸島に近づいたあと、来週、九州など西日本に近づくおそれがあります。気象庁は、今後の進路や地元の気象台が出す情報などに注意するよう呼びかけています。