惑い

 

 「こわい…」

 横たわる君の胸に顔を乗せて小さく呟いた私に、
君は不思議に優しい笑みを向けて、
きつくきつく、私を抱きしめた…。

 

抱き寄せようと伸ばした手から、わずかに身を引くおまえ。

惑い、迷い、ためらう
おまえのその蒼い眼が好きだ。

捕まえてしまえば、手応え無くその身をこの腕に預けるのだけれど。

逡巡し、躊躇し、揺れる
おまえの生き様が好きだ。

 

このままでは、いつか身動きできなくなる。

君へと傾く自分の心におびえ、
その腕で身を固くしながらも
この胸は喜びにふるえる。

いつか本当に自分を見失い、
ずっと君に抱かれていたいと思ってしまいそうで。

それでも逃れられない。
君の腕の、甘美な温もり。

〜Fine〜

 

 


 

言い訳

久々の更新ですが、短くて済みません。

抱かれながらも惑う。
想う人の腕の中にいる喜びと、こうしては居られないという相反する意志。
それが、私の思う、カーイシの醍醐味だと思うのです〜。
イシトの方には絶対、何かしらの内的抵抗がありそうですもの。
そこをつつくのが、楽しいのです〜。
だから、カーイシはやめられない!

2001.8.21