第1章、旅立ち編

霊夢:ここからはゲームの説明ね。
 このゲームは、幻想郷を旅して、他のプレイヤーより先に
 10つの思い出を作ることが目標よ。

晃太:思い出?
 そんなこと言ってもカードで思い出なんてどうやって作るのかな?

霊夢:人の話は最後まで聞きなさいよ。
 あんたの手札なら…、このカードを見てちょうだい。

晃太:ん、なになに?

【幻想小道】

※:カードの名称は【】で括って表記されます。
 その名称の上にカーソルをのせれば、そのカードの効果を見ることができます。



晃太:活力1?
 見ただけじゃさっぱり分からないね。

霊夢:それは後で説明するわよ。
 それより今はここが重要ね。旅先、って書いてあるでしょ?

晃太:うん。さっき言ってたカードタイプだね。

霊夢:そ。で、この旅先が表向きになって場に出てれば
 思い出として数えることができるのよ。

晃太:なるほど。
 じゃあどうすればこれを場に出せるのかな?

霊夢:出すだけならタダよ。
 1ターンに1枚までなら好きに出していいわ。
 ただ、出した時点ではカードは裏向きになってるから、
 まだ思い出じゃないわ。
 というより、裏向きで出すの方が正しいかしらね。
 ひとまずこれを裏向きで出してみて頂戴。

晃太:了解。じゃあ、この旅先を裏向きで出すよ。

霊夢:おーけー。
 ちなみに、こんな風に旅先を出す場のことは旅路っていうから覚えておいて。
 あ、それとこうやって出したカードの表は見ることが出来ないから気をつけてね。
 他のプレイヤーは勿論、あんたもよ。

晃太:んー、わかったけど、なんで?

霊夢:出てきたら詳しく言うけど、相手の旅路に出せるカードもあるからよ。

晃太:罠みたいなものだね。罠の中身が分かっちゃ面白みがないからかな。

霊夢:そんなところね。

晃太:で、裏向きで出したわけだけど、これを表にするにはどうすればいいの?

霊夢:次はその説明ね。
 その前に、このゲームにおけるターンの流れを説明しておくわね。
 このターンをプレイヤーごとに行ってゲームを進めるのよ。


@)ドローフェイズ
  ↓
A)第一メインフェイズ
  ↓
B)移動フェイズ
  ↓
C)第二メインフェイズ
  ↓
D)エンドフェイズ


霊夢:ドローフェイズはターンの最初にカードを1枚引くって言うアレね。
 んで、メインフェイズは色々できて、移動フェイズには移動ができるわ。
 エンドフェイズはまあ、ターンの終わりを示すようなものね。
 ちなみに今はAの第一メインフェイズよ。

晃太:なるほど…、って、ちょっと待って。
 この流れだとさっきドローフェイズがあったはずだけど、
 僕、カード引いてないよ?

霊夢:あー、それは言い忘れたわね。
 先手プレイヤーの最初のターンだけはドローフェイズがないのよ。
 ま、先手は有利だからそれを軽減するためと思ってくれればいいわ。

晃太:あー、よくあるねそんなの。

霊夢:で、話を戻すわね。裏向きのカードを表にするには、
 その場所に移動すればいいのよ。

晃太:ということは、移動フェイズだよね。
 表にするためには今のメインフェイズを終わらせなきゃいけない?

霊夢:ま、そうなるわね。
 でもそんな難しく考える必要はないわよ。
 単に「移動します」とでも言っとけばいいわ。
 どうせ移動後にもメインフェイズはあるし。
 ただ、注意してほしいのは、カードを表にする前に
 その宣言は絶対やらなきゃ駄目よ


晃太:んー、宣言はしっかりとってことだよね。
 でも何でそこだけ強調するの?

霊夢:介入カードのタイミングの問題ね。
 ま、介入が出てきたら説明するわよ。今は気にしないでいいわ。
 ひとまず移動してみましょ。

晃太:了解。それじゃあ移動します。

魔理沙:なんもないぜ。

チルノ:なにもないよー。

霊夢:じゃあ移動ね。さっき置いたカードを表にして。 


晃太【幻想小道】に移動しました。


霊夢:移動したら、表にしたカードに書いてある効果が得られるわ。
 大体いいことが起こるから安心していいわよ。

晃太:さっきの活力1ってやつだよね。
 これはどういう意味?

霊夢活力Xっていうのは、X枚カードを引くってことね。
 この場合、カードを1枚引けばいいわ。

晃太:カードを引くのがいいことになるゲームなんだね。

霊夢:そりゃもう半端じゃないわよ。
 そろそろ手札の大事さを説明してもいいわね。
 じつはその手札は、あんたの体力を表してるのよ。

晃太:体力? ってことは手札がなくなったら僕は?

霊夢死ぬわよ。

晃太:それはなんて闇のゲームだい!?

霊夢:ま、それは冗談として、
 手札がなくなったらバテて、気絶しちゃうのよ。
 気絶したらどうなるのかについては、選択ルールになってるんだけど、
 今回は単純にゲームから脱落することにしましょ。
 ちなみに脱落しないバージョンもあるわよ。どっちにせよろくなことにならないけど。

晃太:つまり、手札がなくなったらマズイから、
 ある程度の手札は保守して行動しなきゃならないんだね。
 必然的に、手札を増やす効果は重要と。

霊夢:そんなとこね。ちなみにあんたの手札のカードにも書いてあると思うけど、
 疲労Xは活力の逆でX枚の手札を捨てるって効果よ。

晃太:大体分かったよ。あと、手札の最大枚数ってある?

霊夢10枚ね。ただ、10枚を超えたら手札を捨てるわけじゃなくて、
 手札が10枚以上になったらカードを引けなくなるのよ。
 だから、カードを引く以外の効果で手札が11枚以上になることもあるし、
 そのままターンを終わることもできるわ。
 どのみちカードは引けないけどね。

晃太:了解。じゃあ、移動先の効果を解決してみるよ。


晃太は活力1を得ました。
晃太【紅魔館正門】を引きました。


晃太:これで移動は終わりだね。次は、第二メインフェイズか。

霊夢:第二とか言ってるけど、基本的に第一と変わんないわよ。
 メインフェイズには色々やれることがあるから、
 もうすこし慣れてきたら一通りまとめるわね。

晃太:わかったよ。で、今他にできることはあるのかな?

霊夢:そうね。騒動も介入も呪品も駄目だし…、キャラを仲間にしましょ。

晃太:ああ、さっき条件を満たせば仲間になってくれるって言ってたよね。
 ということは、すでに条件を満たしてるキャラがいるのかな?

霊夢:んー、ちょっと違うわね。
 ここで、キャラの仲間条件について説明しましょ。
 ちょっとこの3人の条件ってところを見て頂戴。


【ルーミア】
【射命丸 文】
【ミスティア・ローレライ】


晃太条件[行動]条件[状況]の二種類があるみたいだね。

霊夢:そ。で、条件[行動]は自分のターンに仲間にしたいって宣言して、
 邪魔がなければそこに書いてある行動をする
ことで仲間にできるの。
 条件[状況]の方は自分のターンにそこに書いてある条件を満たしてれば宣言できて、
 邪魔がなければ
仲間にできるわ。

晃太:なるほど。じゃあこの条件の中にある@を支払うっていうのは?

霊夢@はコストね。このゲームでのコストは、
 手札をその枚数だけ捨てれば支払うことができるわ。
 ちなみにこれで手札を捨てるのは、疲労とは違うから気をつけなさいよ。

晃太:となると、この場合仲間に出来るのは【ルーミア】【文】だね。
 両方仲間にした方がいいのかな?

霊夢:それはできないわね。
 キャラを条件を満たすことで仲間にできるのは、
 1ターンに1人まで
なのよ。
 もちろん、カードの効果ならそれ以外に仲間にできるわよ。

晃太:じゃあどっちを仲間にするかだね。

霊夢【文】は少し使いづらいし、ここは【ルーミア】が無難ね。

晃太:じゃあそうするよ。
 じゃあ疲労1を得るね。手札を捨てるときは僕が選んでもいいのかな?

霊夢:いいわよ。ランダムとか書いてない限りは。
 ここはこの辺を捨てとくといいんじゃないかしら。


疲労1の効果により、【大蝦蟇の池】を捨て、
【ルーミア】を仲間にしました。


霊夢:登場してるキャラは必ず3人になるよう補充されるわ。
 だから仲間にするとかして人数が減ったら、
 新たに上から1枚引いて登場するわね。
 引くわよ、さくっ、と。


美鈴が登場しました。


登場中の仲間

【紅 美鈴】
【射命丸 文】
【ミスティア・ローレライ】


霊夢:このターンでできることはこんなところかしら。
 終わりでいいと思うわよ。

晃太:じゃあ終わりだよ。次はエンドフェイズだけど。

霊夢:特にやることもないわね。そのままターンエンドよ。


魔理沙のターンです。


魔理沙:じゃあ私のターンだな。
 ちなみに最初のターンでも先手じゃなきゃドローはあるんだぜ。
 私のターン、ドロー!


魔理沙、手札7枚


魔理沙:裏向きで旅路にカードを出して、
 移動するぜ、いいな?

チルノ:なんもないよー。

霊夢:特にやる意味のあることはないわね。

晃太:じゃあ僕も何もないね。


魔理沙【紅魔館大図書館】に移動しました。
【紅魔館大図書館】の効果でカードを5枚見ます。


魔理沙:こいつはよさげだな。これを手札に入れるぜ。
 んで、ターンエンドだな。


チルノのターンです。


チルノ:よーし、あたいのターン、ドロー!


チルノ、手札7枚


チルノ:あたいのさいきょうなところをみせつけちゃうわよ!
 くらえ【化学式万能薬】!!

大ちゃん:チルノちゃん、それは攻撃カードじゃないわ…。


チルノ【化学式万能薬】の効果で活力2を得ます。
チルノ、手札8枚


晃太:ん、アレは何だい?

チルノ:あたいが説明してあげるわ!
 これは介入カードっていって、
 つかうとなんかすごいことがすぐにおこるカードよ!

魔理沙:文章になってないと言わざるを得ないぜ。

大ちゃん:介入カードは他のカードと違って使い捨てだけど、
 使ってすぐに効果が得られるんですよ。
 使った後はすぐに幻想に送られます。

霊夢幻想ってのは捨て山のことね。使用した介入カードや、
 破壊されたりした旅路のカードはここに送られるわ。

大ちゃん:さらに他の人のターンに使えたり、
 他の人の行動に割り込んで使えたり
するんですよ。

晃太:つまりいつでも使えるってことでいいのかな。

霊夢:あー、それはすこし補足がいるわね。
 確かにほとんどいつでも使えるんだけど、
 さっき移動するときの宣言をしっかりしなさいって言ったでしょ。
 介入カードって基本的に移動フェイズには使えないのよ。

晃太:んと、あー、カードが表になるのには割り込めないってこと?

霊夢:そういうことね。例えばそこのHの手札が1枚だったとするわよ。
 んであんたが「対象のプレイヤー1人に疲労1を与える」旅先に
 移動したとするわね。
 そこで割り込めるなら今のカードを使えば助かるんだけど、
 それはできないから手札が0になっちゃうのよ。
 だから、移動するときは、その前に介入がないかどうか
 しっかり確認する必要があるのよ。

チルノ:こらー! なんで例であたいが死んでるのよー!
 あとかってに変ななまえでよばないでよ!
 どっかの門番じゃないんだから。

霊夢:はいはい死ぬとか物騒なこと言わない。

魔理沙:最初に言ったのは霊夢だけどな。

霊夢:気にしないの。で、介入カードの説明はそんなとこね。
 なんか質問ある?

晃太:いや、特にないよ。

霊夢:じゃあいいわね。ほらH、さっさとターンを進めなさい。

チルノ:だからまるきゅうって呼ぶなー!

大ちゃん:ほ、ほらチルノちゃん。そんなに怒らないで。
 手札がせっかく強いんだから。

チルノ:そうだったわね。めにものみせてやるわ!
 カードをセットして、移動するわよ!
晃太:なにもないよ。

魔理沙:なんもないぜ。


チルノ【霧の湖】に移動しました。
【霧の湖】の効果で活力2を得ます。

チルノ、手札9枚。


チルノ:よーし、これであたいの手札はさいきょうね!
 これでもくらえー!


チルノは騒動を魔理沙の旅路にセットしました。


霊夢:あら、騒動が出てきたわね。
 折角だしこれも説明しとこうかしら。

晃太:これがさっき言ってた他人の旅路に置けるカードだね。
 お邪魔カードかな?

霊夢:勘がいいわね。それよそれ。
 悪い効果が起こる旅先と思えばいいんじゃないかしら。
 もう少し突っ込んだ説明をしておくと、
 そもそも旅路ってのは、一本道にカードを置いていくものなのよ。
 さらに、カードを出すときは一番先にしか置けないわ。
 ちなみに、その先のほうのこと未来
 逆に手前の方のこと過去と呼ぶから覚えておきなさい。

魔理沙:んでだ、移動するときは裏向きの中で一番過去にあるカードにしか
 移動できないんだなこれが。
 だから私が次のターンに旅先を置いたとしても、
 先にこの騒動に移動しないといけないんだ。

晃太:なるほどね。マイナスの効果を与えるだけじゃなくて、
 旅先への移動を邪魔することもできるのか。
 あ、ちなみに移動し終わった騒動はどうなるの?

霊夢:旅先と同じように表向きで場に残って、
 思い出のひとつとして数えられるわね。
 だからくぐり抜けた後は、そんな悪いものでもないわよ。
 それと注意だけど、例外として旅路にカードが置かれてないプレイヤーに対しては、
 騒動を置くことができない
わ。一歩目が騒動にならないための配慮ね。
 こんなとこかしら、他にはない?


旅路についての図(ルールブックより)




晃太:大丈夫だよ。

霊夢:OKね。じゃあH、さっさと続きやる。

チルノ:勝手にとめといてえらそうにいうなー!
 エンドよエンドー!

霊夢:じゃ、次は私たちのターンね。


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