――あらすじ
本作[ぼーん・ふりーくす!]のメインヒロイン・ウラシルは、DNAを改造されて 様々な姿に変身(?)を遂げます。
そんなゲームの設定とは特に関係もなく、ウラシルちゃんはある日、
「お兄ちゃん、私旅に出たい!」
と言い出しました。
兄・セルはこころよく妹の希望を聞いてあげることにしました。
その話を聞いて早数ヶ月、いろいろな旅の末。
お屋敷に来ることになったウラシルちゃんを迎えることになりました。
「……という事でうちにカニシルちゃんという子が来るので迎えに出るように。いいわね、琥珀」
「なにが、……という事でなのかはわかりませんけど、お客様が来るので迎えに行ってほしいってことですね、秋葉様」
「そうです、くれぐれもそそうの無いよう、丁重におもてなしをするように」
「わかりました、それではいってきますね〜」
カニシルちゃんか〜、いったいどんな子なんだろ〜……と思いながら駅まで向かう琥珀。
その最中においしそうなカニの看板を見て、カニシルか〜うまそうな名前だな〜とか思い直しながら進行。
気づくといつものテンションのまま妙な歌が浮かんだので、口ずさみながら歌っていくと駅のそばにおいしそうなカニ少女。
おいしそうなカニが食べたいなーと思っていた最中。丁度いいところにカニが居たので料理することに決定した琥珀は、懐から料理包丁を大量に取り出すとカニ少女を料理するべく特攻した……。
――その頃。まさか出迎えが来る前から料理されそこなう羽目になろうとは思っていなかったかに少女ことカニシル。
ぼーっと出迎えが来るって言ってたよな〜、遅いな〜とか思いながら駅前でコーヒーを飲んでいた最中。急に襲ってきた包丁に脚を大量に奪われる。
しかし、持ち前の戦闘能力と類稀なる再生能力で復活したカニシル。そのまま謎の料理人と戦うべく戦闘体制を立て直すと迎撃体制に入った……。
こうして、カニ少女こと、カニシルとお屋敷の料理長、琥珀との戦いが始まった。
それは西暦2005年冬。オタクなお兄さんもそうでないお兄さんも冬の用意で忙しくなる夜のことである。