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 築地市場(東京都中央区)から移転を予定する豊洲市場(江東区)をめぐり、東京都の不手際が次々と明るみに出ている。巨費を投じた土壌汚染対策の「盛り土」が主な施設の下には無い事実が発覚。対策をまとめた有識者にも知らせず、工事を進めていた。新市場は安全といえるのか、移転にどう影響するのか。

 「ご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ありません」。13日朝、築地市場を訪れた都の岸本良一・中央卸売市場長は、市場の卸売業者らでつくる業界団体役員らを前に、謝罪した。

 食品を扱う青果、水産卸売場、水産仲卸売場などの主要施設の地下で盛り土がされていないのが明らかになったのは3日前。外部からの情報提供を元に共産党都議団が先行して調べ、小池百合子知事は情報を確認した翌日に緊急記者会見を開いた。

 「盛り土」は、環境基準の最大…

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