ネット視聴も「受信料を」　ＮＨＫ経営委員長が言及

　ＮＨＫ経営委員会の石原進委員長は十三日、インターネット同時配信が本格化した場合、「インターネット配信にもお金がかかる。公共放送を維持するには受信料をいただくのは当然」と述べ、ネットを通じた番組視聴への受信料徴収に前向きな考えを示した。経営委終了後、記者団の質問に答えた。ＮＨＫは昨年から総合テレビの番組を放送と同時にインターネットで配信する実験を行っている。パソコンやスマートフォンでの視聴は現在は無料だが、受信料の公平負担の点から、本格化した場合の対応が課題に挙がっている。

　石原委員長は、海外の事例を参考にしながら、国民が納得するような制度の見直しが必要との考えを示した。総務省の有識者検討会も、ネット時代に対応した財源の在り方を検討するよう指摘している。