格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは13日、上海市内で記者会見し、11月から羽田―上海、関西―上海の2路線を開設すると発表した。

 関西線は11月1日、羽田線は2日に就航する。それぞれ週5日の運航で関西は午後10時25分、羽田は午前2時10分に出発する。運賃は関西線が片道6280~3万3580円、羽田線が6980~3万6780円。

 日本系LCCの上海便就航は初めて。女性や若者の利用を重視するピーチにとって、「上海路線は生活スタイルが近く、活発な往来が期待できる」(井上慎一最高経営責任者)という。訪日客の「爆買い」も落ち着きつつあるが、井上氏は「観光などで新たな動きもあり、まだまだ伸びる」と強気だ。

 また、ピーチの主要株主である香港投資会社は北京や広州と日本を結ぶ路線開設にも意欲を示しているが、井上氏は「我々は片道4時間の距離を大事にしている。具体的な話はまだない」と慎重に述べた。(上海=冨名腰隆)