音痴な自分
レッツ、音痴克服!
おさっぴろでぇす。
実はワタクシ、音痴だった。
「だった」というのは、カラオケを通して練習し、音痴を克服したからなんだ。とは言え今でも、相変わらず歌は下手くそだ。高いキィが出せないし音もよく外す。
ブログタイトルにカラオケと入っていながら、今まで一度も歌唱動画を載せない理由はそれだw
でも歌う事、それ自体は好きなんだ。だから同じように歌が好きだけど、歌唱に自信が無いという方を見ると、とても親近感を感じる。
という訳で、本日は音痴の話を書く。
美人で優秀なセンパイ
話は過去に遡る。
ワタクシが音痴で四苦八苦していた頃、ちょうど社会人になりたての頃だ。会社の先輩に、それはそれは美人さんが居た。
彼女は、真っすぐな黒髪と、りりしい眉毛をしていた。そして、強気な外見に似つかわしく仕事も良く出来た。芸能人でいえば、吉高由里子さんのような感じの人だ。
入社したてのワタクシはというと、とにかく鈍感で、いつも彼女に怒られていたモノだ。
そんな彼女だったが、アフター5は何故か付き合いが悪かった。
会社の飲み会があっても、まず用事があると言っては来ない。彼女が居たらきっと盛り上がるのに・・・と何度も思った。
しかしそんな時、チャンスが訪れる。
彼女の同期の女子が退職する事となり、送別会が開かれたのだ。
なおこの時の幹事は、その先輩が務める事となった。
ふだん飲み会に来ない人が、仕切れるのか?と皆一様に不安になった。
送別会にて
だが、当日は大成功だった。
彼女がセレクトしたお店は、ゆったりと手足を伸ばして食事できる店だった。
また、辞めていく同期の女子に対する気遣いもばっちりだった。全てのイベントのタイミングが小気味良く、かつ行き届いていた。
こうして会合はつつがなく終わった。・・・一次会はね。
だがこのテの会合には二次会がつきもの。新人のワタクシはもちろん捕まってしまった。そしてメンバーの中には、幹事の彼女も居た。
この時にもなると皆一様に乱れていたが、彼女は気丈だった。
ところがここで事件が起こる。
メンバーの中で最も権力のあった上司が突然、
「◯◯ちゃん、一緒に歌ってよぉ!」と言ったのだ。
しかも演奏は既に始まっており、その上司はマイクを彼女に渡すと、先導するかの如く自身が先に歌い始めたのである。
とても巧妙なタイミングだった。
周囲も彼女の歌が聴ける事に、一気に盛り上がった。こうなるともう、逃げられない・・・。
彼女は、普段見ないくらい狼狽していた。
「こ・・・困りますぅぅ・・・」と消え入りそうな声でぶつぶつ言っていた。しかしながら、観念したのかとうとう歌い始めた。
・・・音痴だった。
それも冒頭から、思いっきり音が外れていた。あまりの外れっぷりに、盛り上がっていた皆が引き始めた。
そして彼女は涙目になっていた。・・・ここまでは可哀想だったが、彼女は何を思ったかワタクシに向き直ると叫んだ。
「ぴ・・・ぴろくんッ!・・・こっちにきて一緒に歌いなさいッ!?」
え・・・。
えーーーーーーーーー!?!?
そ・・・そりゃあないよ!と思った。ワタクシも涙目になっていた。
しかしながら最早逃げられなかった・・・仕方なく一緒に歌った。
今だったらパワハラで訴えてやりたいところだが、当時のワタクシは全くもって無力だった(←今も?)
こうして、音痴同士のコラボ歌唱が始まった。
彼女の歌唱も酷かったが、当時のワタクシも、町内でも指折りの音痴だったのでこれまた酷かった。
しかしながら。
歌唱が終わると、何故かみんな大盛り上がりだった。音痴もひとりだとイタいが、二人だとオモシロイらしい。
しかも彼女の美しさと歌唱のギャップは、みな冒頭こそ抵抗を感じたが結果的には萌えたようだ。
結局は見た目かよw
ちなみに彼女は、その後人前で歌う事は無く、結婚して随分前に退社していった。
飲み会でダシにされた事には閉口したが、芯の強そうな彼女が実は音痴というギャップにはなんだか萌えた。
その後ワタクシもカラオケにせっせと通い、音痴自体は克服出来た。しかしながら、高いキィは結局出せなかった。
世の中にはどれほど努力しても届かないモノがある。
美人の先輩も、外見や内面は磨きに磨いていたが、音痴については克服出来なかったのかもしれない。
シメのひとこと
本日は音痴に関する体験談を書いた。
あなた様の周囲には、音痴に限らずとも外見と内面のギャップがすごい方はいるだろうか?
この場合、ドン引きする事が殆どだが、まれに萌えを感じる事もある。ただそれだけの話だが、こういう事が実は記憶に残る。
それが書きたかったのだ。
それでは本日はここまで。
皆様、良い音痴克服ををを!