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 足尾銅山(栃木県日光市)で栄えた渡良瀬川沿いの廃線路を歩くツアーが鉄道ファンやウォーキング愛好家の間で人気だ。わたらせ渓谷鉄道(本社・群馬県みどり市)が2年前から始めたツアーで、今年は10月6日(木)にあり、参加者を募っている。

 当日は午前9時に桐生駅を出発。列車で終点の間藤(まとう)駅まで移動し、そこから廃線路など約5キロを歩く。赤茶色にさびたレールに沿って、創業当初から残る鉄橋や約200メートルのトンネル、導水管の残る水力発電所跡などを訪ねる。羽のような板を上下させることで「進行」「停止」を伝える希少な「腕木式信号機」もあり、旧・足尾本山駅から手動で信号を操作していた当時のワイヤも残っているという。

 今回から松木渓谷がルートに加わり、鉱山開発や精錬所の煙害で荒れた山肌に記念植樹する。国土交通省の砂防現場も見学し、森林再生の大切さについて、担当者から話を聞くという。

 廃線路は旧国鉄足尾線で、19…

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