今回の地震規模が特に大きかったのは、7月に日本の九州地方で発生したM7.0の地震の影響だという見方もある。過去にも日本で大型地震が発生した際、その影響で韓半島でも地震が発生することが多かった。同研究院のチ・ホンチョル地震研究センター長は「今回の地震規模が比較的大きかったのは、九州の地震が韓半島のある『ユーラシアプレート』で発生したためとみられる」と言った。同じプレートで発生した九州の地震の影響が慶州の地震につながったということだ。
科学者らは「韓半島の地質分析や地震予測システムを全面的に再検討すべきだ」と口をそろえる。今回地震が発生した梁山断層は、その近くの原子力発電所建設などにより詳しい調査が何度も行われた場所だ。しかし、従来の方法では10キロメートルよりもっと深い地下で起こる地震の可能性を詳しく分析・予測するのが難しい。特に、2011年の東日本巨大地震や今年4月の熊本地震などで韓半島の断層構造がかなり変わり、これまでの調査が無意味となった可能性も高い。延世大学地球システム科学科のホン・テギョン教授は「11年の東日本巨大地震以降、韓半島では地震が急増する傾向にある。断層構造や位置が変わったのは確かだろう」と語った。
韓国では現代的な地震観測が始まって以降、最も強い地震9つのうち4つが最近2年間に集中して発生しているだけに、今後さらに大きな地震が起きる可能性は捨てきれないと言われている。韓国地質資源研究院のソン・チャングク室長は「韓国で地質調査が行われているのは一部地域だけだ。これを機に全国的な調査を急ぐべきだ」と提言した。